2021年9月16日

インドのSNS事情とSNSマーケティングを成功させるコツ

インターネットテクノロジーの発達により、今やいつでもどこでも世界中の人と繋がれる時代です。

娯楽や趣味の一環として捉えられてきたSNSも、最近では広告機能がついたりインフルエンサーが現れたりと、ビジネスチャンスを創出しています。

日系企業が海外進出を考える際、コストが抑えられ、成長のポテンシャルが高い発展途上国や新興国を候補に挙げるでしょう。

なかでもますます多くの日系企業が参入しているのが、インドのマーケットです。

そこで今回は、インドのインターネット事情を踏まえた、SNSマーケティングのポイントを解説します。

インド進出へ少しでも興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

 

インドのネット事情

日本より大規模な人口・土地面積を誇るインドのインターネット事情は、どのようなものでしょうか。

SNS管理ツール会社Hootsuiteとマーケティング会社We Are Socialが発表した「Digital 2021」のデータを参考に、具体的な数値を見ていきましょう。

 

インターネット利用者数

13億9千万人に及ぶインドの総人口は、中国に次ぐ世界で2番目の多さです。

インターネットユーザーは6億2400万人と、総人口の24%を占めます。

前年に比べ、インターネット普及率は+8.2%と増加が顕著です。

日本のインターネットユーザーは総人口の93%を占めるため、インターネット普及率で見ると、インドは低いように思われます。

しかし、総人口数が莫大であるため、ユーザー数は日本の5倍以上の巨大市場であると言えるでしょう。

また、携帯電話の接続人口は11億人で、総人口の79%を占めます。

日本ではAndroidよりiOSが普及しているのに対し、インドではAndroidが主流です。

 

インターネット使用時間

16歳から64歳までのインターネットユーザー間で、1日の平均使用時間は6時間36分です。

日本は4時間25分が平均であることを考慮すると、インド人はインターネットをかなり頻繁に使っていることが分かります。

 

インターネットブラウザシェア

インターネットを利用する際のブラウザのシェア比率は、Google Chromeが83.1%と圧倒的です。

次いでSafariが2.3%、Firefoxが1.7%となっています。

 

インターネット検索方法

また、インターネット検索をする際、従来の検索エンジンの使用だけにとどまりません。

インドでは、音声検索の利用率が58.1%と高いのが特徴的です。

その他にも、SNSをメインの検索ツールとして利用したり、画像認識ツールを利用したりするケースも多く見られます。

 

オンラインコンテンツ使用状況

では、インドではインターネットがどのように使用されているのでしょうか。

オンラインコンテンツの使用状況データによれば、オンラインビデオの視聴が96.7%と高く、次にVLOG視聴が60.8%をマークしています。

他にも、音楽のストリーミングサービスやオンラインラジオ、Podcastの利用が多いようです。

 

インド市場に進出するメリットは?

ここまで触れたように、インドには日本と並ぶほどにインターネットが浸透しているため、インドの市場に進出することで大きな利益につながる可能性があります。

インド市場に日本の企業が進出するメリットを下記記事にまとめました。

より詳しい内容を知りたい方はぜひ参考になさってください。

日系企業がインドに進出するメリット・デメリット

 

インドのSNS事情

インドのSNSユーザーは4億4800万人で、総人口の約3割がSNSを利用していることになります。

前年に比べ、普及率は+21.2%と今後も拡大が予想されるでしょう。

また、インドではSNSの平均利用時間が2時間25分であることも記録されています。

1日のインターネット利用時間の3割近くが、SNSに当てられているということです。

 

SNSユーザー層

インドのSNSユーザーは男女ともに18~34歳の若年層が多い傾向にあります。

また、SNS総ユーザーの74.8%が男性である点もポイントです。

 

人気のSNS

インドでは、18歳から64歳のインターネットユーザーの間で、以下のSNSが人気を集めています。

 

YouTube

インドではYouTubeの利用率が85.8%と、全てのSNSの中で最も高いです。

YouTubeでは音楽・映画ジャンルの動画がよく検索されています。

 

Facebook

YouTubeに次いで頻繁に使われているのがFacebookです。

Facebookのユーザー数は、アメリカを抜いてインドが世界1位となっています。

共同体意識が強いインドでは、Facebookなどのアプリを通して、友人や仲間と繋がり日常の出来事を共有していると考えられます。

また、Facebookと連携しているFB Messengerもコミュニケーションツールとして人気です。

 

WhatsApp

日本では馴染みの薄いWhatsAppは欧米を中心に多く利用されています。

インドでも、ソーシャルメディアアプリの中では月間利用時間が最長です。

LINE同様音声通話が可能なため、日常のあらゆる場面で使用されています。

 

Instagram

InstagramもWhatsAppと同程度使われているSNSです。

インスタグラマーと呼ばれるインフルエンサーは、インドを含めた世界各地で影響を持ち、トレンドを巻き起こしています。

 

インドでSNSマーケティングを成功させるポイント

では最後に、インドでSNSマーケティングを成功させるポイントを見ていきましょう。

多文化への配慮

インドは多民族・多宗教・多言語国家です。

SNSでマーケティングする際には、文字・音声・映像などあらゆる表現ツールを使いますが、インドの多くの国民に伝わるように工夫しなくてはなりません。

インドはヒンドゥー語と英語が公用語とされていますが、それ以外にも20弱の言語が存在します。

また、宗教ごとによって価値観・考え方が異なるでしょう。

多言語に対応したり、文化的衝突を避けたりして、マーケティング戦略を練る必要があります。

ターゲットの選定

上記で見た通り、インドのSNSユーザーの多くは男性です。

日本でよく見る「インスタ映え」やインフルエンサー活動の多くは、女性向けでしょう。

より多くのSNSユーザーにアプローチするなら、男性視点でのマーケティングが欠かせません。

 

SNS事情を把握してインドで海外マーケティング

いかがでしたでしょうか。

今回はインドのネット事情やSNSマーケティングのポイントを解説しました。

日本とは異なる生活様式や価値観を持つ海外でのビジネスには、その土地の専門的な知識が求められます。

海外マーケティング支援サービスを利用して、インドでのビジネスを成功させましょう。

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