2020年11月10日

LINEマーケティングとは?

2011年6月にLINEが登場した頃は、ユーザー同士のコミュニケーションツールとしての役割が大きく、企業と顧客のコミュニケーションを行うものではありませんでした。当時は、メールを使用したビジネスが主流だったのです。
しかし、LINE@やLINE ads Platformなどのサービスが登場したことから、LINEも企業と顧客のコミュニケーションツールとして認知されるようになりました。
LINE媒体資料によると、日本国内のLINE利用者は8,100万人にもなり、約6割の人がLINEを利用しています。多くの人が利用しているLINEでマーケティングを行えば、商品やサービスの認知度向上や購買促進を狙うことができるでしょう。実際に、どのように運用していけば良いのでしょうか?ここでは、LINEマーケティングについて解説します。

マーケティングに活用したいLINEとは

マーケティングで活用したいLINEですが、どのようなユーザーが利用しているのでしょうか?マーケティングを実施する上で、LINEの利用状況について確認しておきましょう。

月間アクティブユーザー

(出典元:LINE for Business 公式サイト

LINE媒体資料によると、LINEの国内月間アクティブユーザーは約8,100万人です。日本の人口が約12,000万人であるため、約64%の人がLINEを利用していることになります。また、毎日LINEを使用していると回答したユーザーは84%で、多くの人がコミュニケーションツールとしてLINEを使用しています。

属性

(出典元:LINE for Business 公式サイト

LINE媒体資料によると、利用者の属性は男性と女性で大差はありません。また、年齢別でみると40代や50代以上の利用者も多く、ユーザー属性に偏りがないのがLINEの特徴となっています。

補足:企業情報収集でLINEを活用するユーザーが多い

株式会社ジャストシステム「SNSプロモーションに対する消費者動向調査」では、企業のプロモーション情報をLINEで収集すると回答した人が57.7%と半数になりました。Webニュースなどよりも高いことが調査結果から分かります。
そのため、LINEで企業情報を配信することで、多くの人の認知してもらえるようになるのです。今後のマーケティング戦略としてLINEは欠かせないものになってきているのです。

LINEマーケティングの運用方法

LINEマーケティングの運用方法としては、(1)友だちを増やす(2)広告配信活用の2つの方法があります。ここでは、それぞれのLINE運用方法をご紹介します。

友だちを増やす

LINE初期の頃から、マーケティング手法として「友だちを増やす」方法があります。企業アカウントの友だちになってくれるユーザーを獲得して、ユーザーに対してクーポン配布や最新情報を配信することで購買促進を促すマーケティング手法です。
初期の頃は、制作したスタンプを無料配布して友だちを集めるという手法が王道でしたが、SNS集客やホームページ集客、店頭集客など、さまざまな方法で企業アカウントの友だちを増やせるようになりました。
企業アカウントの友だちは、興味・関心がある企業情報を収集したいものです。そのため、友だちに対して、クーポンやキャンペーンを配信すれば、購買促進につなげられます。

広告配信

LINEも、広告配信サービス「LINE Biz-Solution」を提供しています。LINE Bis-Solutionは3つの主要サービスから構成されているので、各サービスの特徴を理解しておきましょう。

(1) LINE Ads Platform
LINEのタイムラインやニュース、ブログ、マンガなどに広告配信できるサービスです。他の広告と同じように、ユーザーの行動データや性別・年齢などの属性を絞り込み、広告配信が行えます。

(2) LINE Sales Promotion
LINEを活用したキャンペーン応募を気軽に行えるサービスです。会員登録やパスワード登録不要でQRコードを読み込むだけで、キャンペーンに応募することができます。
また、ポイントリワードは動画視聴などを条件にLINEポイントを付与することができる広告サービスです。ポイントリワードは、諸条件をクリアした場合のみに付与されるものなので、高い費用対効果が得られます。

(3) LINE Account Connect
家族同士や友人同士でLINEが使用されていますが、ユーザーと企業の接点を持つためのサービスです。LINE Account Connectでは、プロモーションスタンプを制作して販売することができます。ユーザーの目を惹くスタンプを作成すれば、事業に関心が薄いユーザーにも認知してもらうことができるため、スタンプを作成する企業が増えています。

補足:マーケティングオートメーションも登場

LINEを活用して1人1人の顧客とコミュニケーションを取るには労力とコストがかかります。しかし、顧客とは定期的にコミュニケーションを図らなければ、顧客育成はできません。このような課題を解決するためのツールとして、マーケティングオートメーションが登場しました。
マーケティングオートメーションは、LINEの友だちの商品やサービスの関心度合いや属性に応じたメッセージを自動で送信できることがツールです。そのため、従業員が手作業でメッセージを送る必要がなく、パーソナライズ化した情報を配信できます。LINEマーケティングを実施する企業では、マーケティングオートメーションの導入が進んでいるため、チェックしてみましょう。

LINEマーケティングの成功事例

実際にLINEマーケティングは、どのような企業が行っているのでしょうか?また、どのような効果を得ているのでしょうか?ここでは、LINEマーケティングの成功事例をご紹介します。

大丸松坂屋

2017年、百貨店の大丸松坂屋は、店舗のキャンペーン告知をLINEメッセージで送り、5,400万円の売上アップに成功しました。来店先着1万名様と、買い物したお客様先着1万名にプレゼントするという大企画で、この情報をLINEで配信したところ、1万人超の来店と5,400万円の売上につなげることに成功。
当時、インターネット通販が注目を集めていましたが、SNSを活用した新たな集客への取り組み事例として大きな注目を集めました。

しゃぶしゃぶ温野菜

飲食店「しゃぶしゃぶ温野菜」は、女性をターゲットとしており低カロリーのメニューを豊富に取り揃えています。女性の顧客を増やすために、オリジナルキャラクターを制作してスタンプで配信。
LINEの友だちになることを条件に、無料でダウンロードできるスタンプを配信して、女性ユーザーの友だち数を3倍に増やすことに成功。しゃぶしゃぶ温野菜の知名度を上げることができ、売上も10%上げることができました。

ナポリスピッツァ

ナポリスピッツァは、雨天時にお得なクーポン配信で集客に成功しています。雨天時は飲食店の客層は減りますが、雨天時限定のお得なクーポンを配信して、ファン層を獲得。
雨天時にクーポンを配信し続けることで、雨天時はナポリスピッツファに行くという導線確保も行えており、人がにぎわっています。雨天時の売上が伸びて、売上増に成功した事例です。

まとめ

今回はLINEマーケティングについてご紹介しました。他のマーケティング手法とは異なり、リアルタイムの情報を届けられるのが、LINEマーケティングの魅力です。実際に、雨天時で使用できるクーポン配布をして、雨天時の集客に成功している店舗もあります。
また、多くのユーザーが利用しているLINEで広告配信することで、多くの人に企業の商品やサービスを認知してもらえるでしょう。さまざまなメリットがあるLINEマーケティングを、これを機会にトライしてみてください。

 

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