2020年7月22日

世界の検索エンジンを把握して海外マーケティングに役立てよう

検索エンジンは、Googleの検索エンジンが圧倒的なシェア率を占めています。そのため、海外マーケティングを効率的に進めていくために「Googleリスティング広告」「Googleディスプレイ広告」「Google動画広告」を活用することが大切です。

しかし、Googleを主軸にした海外マーケティングを実施している企業は多いため、多くの企業と競合にすることになります。このような問題を解決する方法が、その国の検索エンジンを活用した海外マーケティングです。実際に、Google以外ではどのような検索エンジンが利用されているのでしょうか?この記事では、各国にある検索エンジンをご紹介します。

海外マーケティング・進出の支援をお探しの方はこちら

世界の検索エンジンのシェア率

まずは、世界の検索エンジンのシェア率をご紹介します。

・アメリカ

出典元:Search Engine Market Share United States Of America

アメリカの検索エンジンのシェア率はGoogle 88%、bing 6%、Yahoo! 4%、その他2%です。

・ヨーロッパ

出典元:Search Engine Market Share Europe

ヨーロッパの検索エンジンのシェア率は、Googleが94%と圧倒的です。

・ロシア

出典元:Search Engine Market Share Russian Federation

ロシアの検索エンジンのシェア率は、Google 51%、YANDEX 45%と2大検索エンジンが拮抗しています。YANDEXは、日本では認知度が低いですが、世界シェア第5位を誇る検索エンジンです。

・中国

出典元:Search Engine Market Share China

中国の検索エンジンのシェア率は、百度69%、捜狗18%、神馬5%です。Googleは3%しか利用されていないのが、他の国と大きく異なるポイントです。

・韓国

出典元: Search Engine Market Share Republic Of Korea

韓国の検索エンジンのシェア率は、Google 78%、Naver 17%、Yahoo!2%、その他3%です。かつては、Naverがシェア率1位でした。

世界の検索エンジンとしてGoogleが人気の理由

世界ではGoogleの検索エンジンのシェア率が圧倒的に高いことは理解して頂けたと思います。なぜ、Googleは人気を集めているのかも理解しておきましょう。

要望を反映するロボット型検索エンジン

Googleは、ユーザーが便利に使える検索エンジンを目指してアルゴリズムをアップデートしています。ユーザーの要望を正確に把握して、要望にピッタリ合うものを返す検索エンジンを提供するとCEOラリー・ペイジ氏も述べています。

その言葉通りで、ユーザーが有益情報を探しやすいロボット型検索エンジンとなっており、多くの人の支持を集めているのです。

他の検索エンジンもグーグル検索技術を採用

国内では、Yahoo!の検索エンジンを使用している方も多いと思いますが、Yahoo!もGoogleから検索技術ライセンスを提供してもらっています。そのため、検索エンジンの対策を考えるときは、Googleのガイドラインを参考にすれば、Yahoo!もカバーすることができます。

このように、ユーザーだけではなくて、他の検索エンジンの運営会社からも絶大な支持を集めているのです。

補足:プライバシー重視の検索エンジンを利用する人も多い

圧倒的なシェア率を誇る検索エンジンのGoogleですが、Googleでは個人情報をシェアして閲覧履歴を追跡することによって、ユーザー毎に閲覧内容をパーソナライズしていることは有名な話です。

そのため、個人情報漏洩を心配したり、パーソナライズ化が鬱陶しく感じてしまう方も少なくありません。このような理由によって、他の検索エンジンを好んで利用する方もいます。

グーグル以外の世界の検索エンジン

各国の人々の中には、Googleではなくてプライバシー重視がされている検索エンジンを利用する人もいます。これらの検索エンジン向けに広告配信をすることによって、一定数のユーザーに訴求ができます。

また、Google広告のように競合他社は多くありません。そのため、海外マーケティングの成功の秘訣は、世界各国の検索エンジンを知ることともいえるでしょう。ここでは、各国で利用されている検索エンジンをご紹介します。

Bing(米国)

(出典元:https://www.bing.com/)

Bingは、Microsoft社が提供する検索エンジンです。世界で2番目にシェアされている検索エンジンとなっています。Bingで買い物を楽しむと、アプリや映像の購入ができる便利なポイントが付与されるなど特典が付いています。特典については認知されていませんが、この特典のためにBingを利用するユーザーも多いです。

DuckDuckGo(米国)

(出典元:https://duckduckgo.com/

DuckDuckGOは、米国のDuckDuckGo社が運営する検索エンジンです。個人情報を収集しないプライバシーを重視した新しい検索エンジンとして注目を集めています。 GoogleやFacebookなどの大手企業で個人情報の流出が発生したという報道がされましたが、個人情報の漏洩を防ぎたいという方から支持を集め出している検索エンジンです。

Ask.com(米国)

(出典元:https://www.ask.com/?qo=logo

アメリカで開発された検索エンジンで、新規機能に関する開発は2010年に終了しましたが、現在でも、多くのアメリカ人に利用されています。英語だけではなく、日本語や中国語などを多言語検索ができる検索エンジンのため、一定の需要を獲得しています。

百度(中国)

(出典元:https://www.baidu.com/

グレートファイアーウォールによるネット検閲システムが働いている中国で、約70%のシェア率を誇っている検索エンジンが百度です。中国マーケット市場に関心を寄せる企業も増えてきているため、世界的にも知名度が上がっている検索エンジンとなっています。

Naver(韓国)

(出典元:https://www.naver.com/

韓国発祥の検索エンジンで、現在はLINE株式会社が運営しています。韓国では、25%程度のシェア率を誇る有名な検索エンジンです。Naverは「Naverまとめ」などを展開していましたが、日本のキュレーションサイトに大きな影響を与えてきました。

Qwant(フランス)

(出典元:https://www.qwant.com/

フランスの検索エンジンQwantはプライバシーを重視した検索エンジンです。広告を目的とした個人情報の使用を一切行っていないため、安心して利用することができます。また、ユーザーフレンドリーなインターフェースで人気を集めている検索エンジンです。

Fireball(ドイツ)

(出典元:https://fireball.com/

ドイツのベルリンに拠点を置く検索エンジンで、1990年代は非常に人気がある検索エンジンでしたが、Googleの台頭による勢力を失いました。しかし、2016年に開発の再スタートがされていることから、今後の動きに注目が集まっている検索エンジンです。

Swisscows(スイス)

(出典元:https://swisscows.com/

プライバシーやセキュリティに注力された検索エンジンで、個人情報・IPアドレス・検索履歴は蓄積されず、そのサーバーも最も厳格なプライバシーポリシーを定めるスイスに拠点を設けています。ビルトインのフィルターにより暴力的なコンテンツが制限されるので、子供が安全にインターネットを利用できる環境を望む親御さんから人気を集めています。

WolframAlpha(イギリス)

(出典元:https://www.wolframalpha.com/

Wolfram Research社が開発した検索エンジンで、アルゴリズムやデータベース、AI技術を利用して、きめ細かな検索ができるのが特徴的です。一般のユーザーだけではなくて企業でも利用されています。検索履歴が残らないため、プライバシーの観点でも安心だと人気を集めています。

Yandex(ロシア)

(出典元:https://yandex.com/

Yandexは、Yandex社が運営する検索システムです。ロシアでは、Googleと1位を争うほどの有名な検索エンジンです。トルコやウクライナなどのローカル情報が豊富に掲載されているため、使いやすいと現地の方から好評の検索エンジンとなっています。

CocCoc(ベトナム)

(出典元:https://coccoc.com/search

ベトナム企業のCocCocが運営する検索エンジンです。ベトナムでは、Googleに次ぐシェア率を誇っています。Googleと比較するとシェア率の差が出てしまいますが、インフラが急速に整えられているベトナムでは、ネット利用者が増えていくため、CocCocのユーザー数も増加していくと予測されています

各国の検索エンジンから学ぶ海外のマーケティングルール

海外をターゲットにした戦略の場合、GoogleのSEO対策だけでは充分とはいえません。こちらの記事では、Google以外の検索エンジンでSEOの対策をするにはどうしたら良いかを解説しています。ぜひご覧ください。

GoogleのSEOだけでない各国のサーチエンジンから学ぶ海外のマーケティングルール

まとめ

この記事では、世界の検索エンジンについてご紹介しました。圧倒的なシェアを誇るのはGoogleのため、「Googleリスティング広告」「Googleディスプレイ広告」「Google動画広告」の施策を実施している方は多いのではないでしょうか?
海外マーケティングを実施する際には、Googleも有効的な方法ですが、同じようにGoogleに広告を出している企業が多くいるのです。競合が増えてしまうと広告の出稿料金は高くなってしまいます。また、情報が埋もれてしまいやすくなってしまうでしょう。
そのため、低価格で効果的な広告を配信するためにも、各国で使用されている検索エンジンを把握して戦略を練ってみてください。弊社では、世界20ヵ国以上の現地マーケターと共に、企業の海外進出を支援しています。企画の立案から実行まで一貫して行っているため、ご質問やご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。

 

おすすめ記事

日本と海外マーケティングの違いとは?ビジネス機会を得る上で知りたいこと

海外マーケティング成功事例から学ぶ5つのマーケティング施策

アプリを海外でプロモーションする際に考えておきたいこととは?

海外SNS運用をする際に知っておくべき海外企業のSNSマーケティング事例

この記事をシェアしよう!

Blog