「Reddit」や「meme」といったキーワードを耳にしたことがありますか?
それぞれ「レディット」「ミーム」と読みます。
実はこれ、どちらも今海外で話題になっているワードなのです。
日本ではまだ聞き慣れない「Reddit」と「meme」ですが、特にアメリカでは誰でも知っていることばなので、近い将来日本にも入ってくるかもしれません。
時代の波に乗り遅れないよう、この機会に「Reddit」と「meme」について理解を深めておきましょう!
レディットって?
レディットとは、簡単に言うと日本の「2ちゃんねる」のようなものです。
ユーザーがスレッドを立て、それに対して誰でも気軽に書き込みができるソーシャルサイトといえばイメージしやすいと思います。
とはいえ、2ちゃんねるというと、折りに触れてその質が問われることもしばしば。
その点、レディットは比較的マナーや秩序が守られているようです。
最近になって日本でも聞かれるようになったレディットですが、実はその歴史は意外と長く、2005年に創設されています。
創設当時は、現代のSNSの先駆けとなったFacebookが前の年にすでに登場していたこともあり、利用者数は伸び悩みました。
しかし少しずつユーザーを獲得し、現在ではアメリカのサイトで訪問者数が5位、世界でも13位にランクインする人気サイトとなっています。
レディット内でユーザーが立ち上げた掲示板、すなわちスレッドは「Subreddit」と呼ばれます。
このサブレディットは誰もが簡単に立てられるわけではなく、条件があります。
1つはアカウント開設後、30日以上経過していること。
もう1つは、Positive Karmaポイントの基準値をクリアしていることです。
Positive Karmaポイントとは、ユーザーが投稿やコメントをした際、それについて第三者が評価する得点のようなものです。
日本のSNSやYahoo!知恵袋でも、コメントの下部に手のマークなどが表示され「いいね」やそれ以外の感想を投票できるようになっていますよね。
具体的な基準値は非公開となっていますが、サブレディットを作成したければ、一般ユーザーである間にそのポイント基準をクリアする必要があるのです。
このように、レディット内には細かいルールがいくつかあり、その分ユーザーは安全に、安心して利用できます。
ミームって?
誰かが始めた行動、一部で公開されたコンセプトなどが、インターネット上でどんどん広がっていく現象のことを「インターネットミーム」と呼んでいます。
そもそも「meme(ミーム)」とは、「gene(遺伝子)」と、ギリシャ語を語源とする「mimeme(模倣)」を組み合わせて作られた造語で、要約すると「情報が人によって模倣されながら広がり、文化を作り上げていく」といった意味があります。
つまり、私たちが普段からSNSで「いいね」や「シェア」ボタンを押している、まさにその行為がインターネットミームということなのです。
レディットを使っているのはどんな人?
アメリカのMarketing Chartsが公表しているデータによると、ユーザーの年齢層として最も多いのが25〜29歳で、全体の23%となっています。
次に多いのが18〜24歳の21%で、これらを合わせると若年層が約半数を占めているのが分かります。
また、18歳以上のうち男性が15%、女性が8%と男性の方が利用率が高いようです。
アカウントの作成手順
基本的には、レディットは無料で登録しなくても利用が可能です。
しかし、ユーザー登録をしておかないと、投稿やコメントができないため、せっかく利用するのであれば、アカウントを作成しておくのがおすすめです。
「英語で登録するのはハードルが高い」なんて思っていませんか?
そんな方に朗報です!
これまでレディットは英語のみの仕様でしたが、2016年からは日本語翻訳機能が装備され、英語が分からなくても利用できるようになりました。
同時に日本語対応のアプリも開発され、そちらも使い勝手が良いと好評です。
ただ、特にWeb版のレディットは翻訳機能が万能とは言えず、「日本語がよく分からない」といった声もちらほら。
そんな時のために、海外版レディットでも問題なく登録できる方法を紹介していきます。
表示が英語というだけで、基本的な流れは他のSNSと同じなので、流れに沿って入力していきましょう。
STEP.1 SIGN UPボタン
まずは、画面右上に青い枠で表示されている「SIGN UP」のボタンをクリックしましょう。
STEP.2 メールが届く
メールアドレスを入力する画面が開くので、レディットで使用するメールアドレスを打ち込みます。
正しく入力できたかを確認してから、下部の「NEXT」ボタンをクリックします。
STEP3. ユーザーネームとパスワード
次に表示されるのは、レディット上で表示されるユーザーネームと、ログインに必要となるパスワードの設定画面です。
適当なユーザーネームと、予測しにくいパスワードを入力しましょう。
下部に、不正アクセスを防ぐための「私はロボットではありません」というチェックボックスがあるので、チェックを入れるのも忘れないでください。
そこまで入力したら、右下の「SIGN UP」ボタンをクリックして登録は完了です。
ここで、注意してほしいことがあります。
レディットでは、ユーザーネームを忘れてしまうと、再度レディット側から教えてもらうことはできません。
新規登録した際に送信される確認メールに記載があるため、そのメールを保管するか、覚えやすいユーザーネームにしておくのがいいでしょう。
なお、レディットには「Reddit Premium」たという有料プランも存在します。
月額5.99ドル、年払いにすると30%オフの49.99ドルで利用できます。
有料会員になると、広告が表示されなくなったり、有料会員のみが利用できるコミュニティに参加できたりとよりできることの幅が広がるので、気になる方はぜひ試してみてくださいね。
今話題のスレッド
レディットのスレッドは、日本の2ちゃんねるで言う「板」のことで、掲示板を指しています。
レディットではそれぞれのスレッドに「r/」が付き、その後に続く文字列がスレッド名になります。
ここで、レディットで特に人気の高いスレッド(サブレディット)についてご紹介しましょう。
r/funny
とにかく面白いことを投稿するサブレディット。
レディットでトップクラスの登録者数を誇ります。
自分が面白いと思ったことなら何でもOK。
クスっと笑えるものから涙が出るほど大爆笑してしまうネタまで、驚くほど多くの「面白い!」が詰まっています。
r/AskReddit
日本のYahoo!知恵袋のようなサブレディット。
こちらもレディット内最大クラスの人数で、開いていると次から次へと質問が飛び交います。
「夕飯何にする?」「どんな女の子が好み?」など、誰でも気軽にコメントできる質問から、「この先どうしたらいいと思う?」など人生が変わってしまうような質問まで内容はさまざまです。
r/OutOfTheLoop
とにかく世界中の情報の最先端を行きたい、という方におすすめのサブレディットです。
スレッド内には、ゲームから政治までジャンル問わずホットなニュースが盛り沢山!
Twitterのトレンドにすらまだ載っていない情報も、このサブレディットならいち早く手に入れてシェアすることが可能です。
r/newsokur
日本語でやりとりができるサブレディット。
すでに3万人以上の日本人が利用しており、日本語対応のスレッドとしては最大規模です。
レディットに登録したばかりで楽しみ方が分からない方も、このスレッドで気軽にコメントしてみましょう。
レディットを海外マーケティングに活かそう
これまで紹介してきた通り、レディットアメリを中心に4億3,000万人が利用している世界最大級のソーシャルネットワークサービスです。
海外を相手にビジネスをしたいと考えている人にとって、これを活かさない手はありません。
とはいえ、いきなり参入すると言ってもある程度コツを抑えておかないと難しいでしょう。
そこで、レディットを利用して海外マーケティングとしてまずは何から始めるべきかということについて解説します。
STEP1. サブレディットに投稿する
最も手軽で有効なのが、サブレディットへの投稿です。
FacebookやInstagramなどの従来のSNSと同じように、新商品や知ってもらいたいアイテムの画像や紹介文を投稿することから始めましょう。
その際、ただアイテムの画像を掲載するだけでなく、少し手を加えるのがポイントです。
例えばそのアイテムを使って面白いことができれば、レディット内の人気サブレディット「r/funny」に投稿することができるのです。
理想としては、SNS用語で言う「バズる」のが1番手っ取り早い方法ですが、現実はそううまくはいかないでしょう。
とにかく一人でも多くの利用者の目に止まるよう、ひと工夫することが集客への第一歩です。
STEP2.サブレディットを作成する
先にご紹介した通り、レディットではアカウントを作成してもすぐにスレッドを立てることはできません。
STEP1で知名度を上げ、運営側に認めてもらうという下準備が不可欠です。
Karmaはポイントを基準値まで集めたら、今度は専用サブレディットを作成します。
その時点ですでにある程度の好評価は得ているはずですが、ここからうまく流れに乗れるかどうかはこの後の対応にかかっています。
専用サブレディットに投稿したら、少なからずコメントが付くものです。
一つひとつのコメントに返信し、真摯な姿勢で対応しましょう。
誠意や商品の良さが伝わるだけでなく、万が一トラブルが起きた際にも、風評被害が広がるのを防ぐことができます。
STEP3.広告を掲載する
FacebookやInstagramを閲覧していると、途中で商品の宣伝動画などが流れてくることがあります。
それと同じように、レディット上にも広告を掲載することが可能です。
レディットは4億人以上の登録者数を誇りますが、利用者が多いということは、それだけ多くの人がさまざまなジャンルに関心を寄せているということを意味します。
数あるジャンルのうちゲームだけに絞っても、サブレディットは200以上、閲覧回数は月に30億を超えています。
また、あるデータによるとイギリスのレディットユーザーのうち、15%がFacebookを利用しておらず、40%近くがInstagramやTwitterを利用していないといいます。
つまり、レディットにはレディット独自のコミュニティがあり、それを使わない手はないのです。
レディットに広告を掲載して、ユーザーと直接的な繋がりを得ることが集客アップの要と言えるでしょう。
アメリカの最新マーケティング事情とは?
ITの柱とも言える「Google」や「Apple」の生みの親であるアメリカでは、今やデジタルマーケティングが主流。
中でも不特定多数ではなく、個人を対象にした手法がメインとなっています。
特に注目を集めているのが「音声検索」です。
従来の「Siri」や「Cortana」では、こちらの質問に対して返答も1つというのが当たり前でした。
しかし、最近は「Google Home」や「Alexa」を使って、複数の検索結果がより正確に提示されるようになっています。
アメリカのコンサルティング会社が行った調査によると、25〜49歳で65%、50歳以上で57%の人が「1日に1度は音声検索をする」と回答しました。
現在の日本では、未だ音声検索が普及している状態とは言い難いですが、今後は日本でも需要が高まっていくのは明らかでしょう。
それと並んで、SNSを利用したマーケティングも無視できません。
自社アカウントを作成し、広告動画の配信やキャンペーンの告知を行うことで、より消費者と近い距離でPRができます。
また、インフルエンサーに依頼するのも一つの手です。
何十万人ものフォロワーを抱えるインフルエンサーの影響力は絶大で、一度商品が紹介されただけで、売上が数倍になるというケースも少なくありません。
最近は、検索エンジンよりもSNSから情報を得る人も多く、デジタル情報源としての地位を確立しつつあります。
この傾向は日本でも大いに見られ、アメリカと同様、デジタルマーケティングの波に乗りつつあります。
アメリカの最新マーケティング事情についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
Radditをフル活用して海外マーケティングを成功させよう
いかがでしたでしょうか。
この記事を読んでいただくことで、アメリカで超人気のソーシャルネットワークサービス「Reddit」についてご理解いただけたと思います。
レディットを利用することで、気軽に世界と繋がることができ、海外マーケティングを考えている方にも最適です。
中には「それでもまだ不安」という方もいるでしょう。
そんな方は、海外マーケティング支援サービスの利用を検討するのもおすすめです。
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