2021年10月26日

eBayとAmazonの違いとは?メリット・デメリットを解説

IT技術や輸送手段の発達により、今や世界各地に商品を届けることが可能です。

自社製品を海外マーケットに進出させるにあたり、ECサイトの存在は欠かせません。

特にコロナ禍では海外旅行ができず、国内でさえ自由に買い物することが難しくなっている状況で、ECサイトの利用がますます増えています。

そこで今回は、大手ECサイトであるeBayとAmazonについて、それぞれの特徴やメリット・デメリット、両者の違いを紹介します。

越境ECを始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

eBayとは

まず初めに、eBayの具体的な内容を見ていきます。

特徴

eBayとは、アメリカに本社を置く、世界最大級の越境EC・オンラインオークションサイトです。

日本では、楽天やAmazonなどに比べ、知名度が低い傾向にあります。

しかし、市場規模は年々拡大しており、世界190カ国に出品が可能です。

中国に次ぎEC市場規模が世界2位のアメリカ国内では、EC売り上げ3位にeBayがランクインしています。

また、eBayは安全・快適な取引のために、独自のセラー保護プログラムや知的財産保護プログラム、真贋保証サービスを完備しています。

 

eBayを利用するメリット

eBayの利用には以下のようなメリットがあります。

販売商品の種類が豊富

eBayは、新品だけでなく、中古品やヴィンテージ商品の販売が可能です。

さらに、商品は固定価格またはオークション形式で販売できます。

そのため、希少価値の高い商品を定価よりも高く販売できるかもしれません。

また、オリジナリティが高かったり、登録商品コードがなかったりしても、一部のコア客にヒットすれば儲けを得やすいです。

 

日本セラーは信頼を得やすい

世界各国で利用されているeBayでは、日本セラーの信頼度が高いと言われています。

Made in Japanクオリティを全面に出すことで、新規参入者でも利益を上げやすくなるかもしれません。

 

バイヤーとの距離が近い

eBayでは、顧客情報がリンクしているバイヤーのメールアドレスを取得できます。

値段交渉や商品に関する業務的な連絡はもちろん、商品販売後のやりとりも可能です。

アフターフォローやメールマガジン、リマーケティング広告などで、バイヤーとの関係性を築き、リピーターを確保しやすいでしょう。

 

即日入金される

eBayでは主に、セキュリティ面で安心感が強いPayPalが利用されています。

商品が売れた際には、PayPalのアカウント残高に即時入金される点が魅力的です。

ただし、eBayで販売開始間もないセラーは、売れてから21日間資金が保留されます。

 

サポートが手厚い

eBayでは日本企業の越境EC支援事業に力を入れています。

サポートサイトでは、出品方法や海外のトレンド情報を紹介したり、日本語での問い合わせ窓口を設けたりと、新規参入者にやさしい姿勢です。

 

eBayを利用するデメリット

反対に、eBayのデメリットは何でしょうか。

販売形態が複雑

eBayでは販売される商品が、新品・中古・格安・高額などバリエーション豊富です。

商品のジャンルが多い分、料金設定も複雑で、扱いづらく感じるかもしれません。

 

大量出品できない

eBay利用をスタートしたばかりの頃は、販売可能な出品数が少ないです。

初期の月間出品上限は、10品目合計500ドルと定められており、販売実績を作りながら徐々に出品枠を広げるしかありません。

 

Amazonとは

次に、Amazonの具体的な内容を見ていきましょう。

特徴

Amazonは、アメリカ国内のECシェア38.7%を誇る最大のサイトです。

日本国内でもECシェアランキング2位で、楽天市場と同じくらい多くの人が利用しています。

Amazonはサイト上に複数店舗を構えるようなオンラインショッピングモールではなく、あくまでAmazonの自社販売サイトです。つまり、セラーはマーケットプレイスとしてAmazonのサイト上で商品を販売します。

Amazonマーケットプレイスの対象国は日本を含めて16カ国であり、eBayと比較して少ないです。

 

Amazonを利用するメリット

では早速、Amazonを利用するメリットを見ていきましょう。

売り上げが安定しやすい

Amazonはユーザー数が多く、広告を出して集客も期待できます。

商品が売れるとAmazonから高評価を受け、売り上げを安定化しやすいのが魅力的です。

 

物流代行サービスがある

AmazonではFBAと呼ばれる物流代行サービスの利用が可能です。

出品時に商品をAmazonの倉庫に送るだけで、在庫管理から梱包・発送を行ってくれます。

 

大量出品できる

Amazonでは、出品数の上限がありません。

大量の在庫がある場合、Amazon参入直後でもすぐに出品できます。

 

Amazonを利用するデメリット

では反対に、Amazonのデメリットを確認しましょう。

価格競争が激しい

Amazonは、自社販売に加えマーケットプレイスが展開されることで、商品数が多いです。

出品数の制限がなく新規参入のハードルが低い分、価格競争も激しい傾向にあります。

最低価格の出品者がサイトトップに表示されるため、価格の比較も顕著です。

 

自由度が低い

Amazonの出品ページは、主に商品写真・価格(送料込or別)・商品簡易説明・商品詳細説明のみで構成されています。

他者との差異化は必然的に価格設定となりがちです。

 

リスクが大きい

Amazonは、急なアカウントの停止・凍結のリスクが高いと言われています。

また、商品の売上金を受け取るまでに2週間以上要し、何らかの理由で入金が保留とされるケースもあるようです。

そのため、キャッシュフローが悪くなる恐れも考えられます。

 

AmazonとeBayの違い

上記で見た通り、AmazonとeBayは、対象国や入金スピードなどが異なります。

また、両者の1番の違いは、販売形態です。

オークション・フリマアプリとしての機能面が強いeBayは、中古品やヴィンテージ品の取扱が多く、販売価格の幅も広い傾向にあります。

一方、Amazonは自社販売とマーケットプレイスの融合型サイトであり、新品商品がメインとなる分、価格競争も激しいです。

 

自社製品の特徴に合わせてECサイトを選ぼう

今回は、ECサイトの代表格であるeBayとAmazonの特徴やメリット・デメリットを解説しました。

両者の違いをお分かりいただけたでしょうか。

 

海外への販路拡大にはECサイトなどのITを使った手段と具体的な施策をきめるためのマーケティングが重要です。

販路拡大に役立つマーケティングは成功事例から学ぶよいでしょう。

下記記事にて、海外マーケティングの成功事例をまとめています。

興味のある人は参考にしてみてください。

海外マーケティング成功事例から学ぶ5つのマーケティング施策

 

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ECサイトを利用して自社製品を海外で販売する際は、ぜひ海外進出支援サポートを利用してみてください。

 

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