2020年9月23日

TikTokマーケティングはZ世代ユーザーに刺さる!?成功事例を紹介

近頃は、TikTokマーケティングが注目を集めています。TikTokは、現在8億人以上のユーザー数を誇り、アプリの月間利用者数では第7位まで急成長しています。FacebookやInstagramには負けてしまいますが、Twitterより利用者数が多いです。
主にデジタルネイティブであるZ世代ユーザーが多いですが、TikTokを使用した動画マーケティングを積極的に行う企業は少ないため、TikTokを活用することで大きなビジネス機会が得られます。
実際に、どのようにTikTokマーケティングを行えば良いのでしょうか?この記事では、TikTokマーケティングの方法について分かりやすく解説します。

TikTokとは

TikTokは、スマートフォン向けのショートムービーSNSです。動画を投稿できるSNSは他にも登場していますが、TikTokに投稿される動画は音楽に合わせて口パクしたり、踊ったりする動画がほとんどです。
musical.lyというショートビデオコミュニティの後に登場したアプリですが、TikTokとmusiclal.lyがbytedance株式会社によって統合される形となりました。近頃は、ワーナーミュージック・グループやJASRACともパートナーシップを結び始めて、大きな注目を集めているSNSアプリです。

TikTokマーケティングが注目を集める理由

TikTokマーケティングが注目を集めている理由は、なぜなのでしょうか?ここでは、TikTokマーケティングが注目を集める理由について解説します。

Z世代の若者にアプローチができる

Z世代の若者向けに宣伝・マーケティングを行うなら、TikTokを利用しましょう。We Are Socialの調査結果では、TikTokは、現在8億人以上のアクティブユーザー数を誇り、世界のモバイルアプリの月間アクティブユーザー数では第7位までに急成長していると報告されています。FacebookやInstagramには劣りますが、Twitterよりユーザー数が多いです。
また、TikTokはユーザーの約66%が30歳未満という大きな特徴を持っています。そのため、16歳から24歳のZ世代に向けて宣伝したいという企業は、TilTokを利用するべきなのです。

AIレコメンド表示などで集客しやすい

TikTokには、AIレコメンド表示機能があります。TwitterやInstagramのSNSでは、ユーザーからフォロワーされなければ、配信した投稿を見てもらえません。
その一方、TikTokであれば、フォロワーではない方に対しても投稿を見てもらえます。TikTokには、AIレコメンド表示機能が用意されているため、類似の動画を閲覧したユーザーに対して、おすすめ動画としてレコメンド表示してもらえるのです。そのため、フォロワーがいない状況でも投稿が拡散されやすく、コメントやフォロワーなどのエンゲージメント獲得が簡単です。

動画配信スキルが必要ない

YouTubeを活用した動画マーケティングを実施する人もいますが、撮影技術や編集技術が必要になります。YouTube動画は、さまざまなジャンルの動画が溢れているため、オリジナリティのない動画では、再生回数や人気を集めることは難しいです。
しかし、TikTokには、音楽やフィルター・特殊加工の機能が揃っています。そのため、動画制作スキルを持っていない方でも、簡単にオリジナリティ溢れる動画制作ができます。

TikTokマーケティングで押さえたい広告タイプ

TikTokは動画投稿だけではなくて、広告を出稿することもできるので覚えておきましょう。YouTubeと同様で、TikTokにも「TikTok Ads」という広告配信プラットフォームが提供されているので、ターゲティングに合わせて最適化した広告を配信することができます。配信できる広告タイプは3種類です。ここでは、TikTok Adsの広告タイプをご紹介します。

1.起動画面表示広告

起動画面表示広告は、TikTokのアプリを起動したときに、全画面に表示される広告です。表示時間は、画像の場合は3秒、GIF形式のデータは5秒まで表示できます。
画像の上部にリンクを設置することができるので、商品紹介ページに誘導することも可能です。アプリの起動時に広告が表示されるので、多くのユーザーの目に留まり、高い拡散力が期待できます。しかし、1日1枠限定のため、広告費用は数百万円と高額になります。

2.インフィード広告

インフィード広告は、通常の投稿動画の間に表示される広告です。広告の形式は、通常の投稿と同じく動画形式で15秒の動画を流すことができます。配信動画の上部には、リンクが設定できて、アプリ内ページや外部サイトへの誘導が可能です。さまざまなCTAの設定ができるのも魅力となっています。
また、通常の投稿のように「いいね」「コメント」「シェア」などを付けることもできるため、他SNSへの拡散効果を狙うこともできます。しかし、広告の中でも、クリエイティブに大きく依存します。そのため、ユーザーの興味を引く内容の動画でなければ、広告を出稿しても拡散は見込めません。

3.ハッシュタグチャレンジ広告

ハッシュタグチャレンジ広告とは、ハッシュタグにちなんだ動画投稿を促す広告です。多くのユーザーに動画を投稿してもらい、エンゲージメントを高めることでUGC(ユーザー生成コンテンツ)の促進・拡散を狙います。ハッシュタグチャレンジ広告を配信する場合は、TikTok側からのサポートも受けられるため、高い訴求力を持った広告効果が期待できます。

TikTokマーケティングのポイント

動画投稿や広告を活用してTikTokで集客を図るためには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか?ここでは、TikTokマーケティングのポイントについてご紹介します。

1.インフルエンサーを起用する

インフルエンサーを起用することで、若年層ユーザーに企業や商品を広く知ってもらうことができます。大好きなインフルエンサーの動画をこまめに閲覧するファンは多いです。
TikTokの女王とも呼ばれている高校生の渡辺リサさんや、キレのあるダンスの良さで話題を集めているHinataさんなどが、ティックトッカーとして知られています。このようなインフルエンサーを起用することで拡散力が高まります。

2.ハッシュタグを活用する

ハッシュタグを活用したハッシュタグチャレンジ参加を呼び掛けることで、多くのユーザーにハッシュタグが付いた動画を投稿してもらえ、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の促進・拡散が狙えます。このハッシュタグチャレンジ参加を主催して、TikTokマーケティングに成功している企業が増えてきています。

3.他のSNSでもシェアする

TikTokは若年層を中心に人気を集めているSNSツールです。そのため、若年層のユーザーに伝えたい情報を拡散しやすいという特徴があります。しかし、TikTokだけでは拡散力に限界を感じることもあるでしょう。
そのため、TikTokのアプリとSNSアプリのアカウントを連携させて拡散力を上げましょう。他のSNSと連携することで、より多くの若年層に訴えかけることができます。

TikTokマーケティングの成功事例

これまで、TikTokマーケティングの手法をご紹介してきましたが、どのような成功事例があるのかを確認しておきましょう。

1.ワンモバイル「#と思いきやダンス」

ソフトバンク株式会社も2018年12月に「#と思いきやダンス」のハッシュタグチャレンジ参加型キャンペーンを主催しました。音楽に合わせたダンス動画を募集し、選ばれた1名の投稿者には、ワイモバイルCMに出演することができるという特典で大きな話題を集めました。
ノリの良いBGMとワイモバイルのYをモチーフにした独特のダンスは、CMの放映当初から話題で、バズるCMとして大きな注目を集めました。

2.AbemaTV「#今日好きダンス」

ライフスタイルの変化によって、若者がテレビを見る時間が減ってきました。若者がテレビを見ないというわけではなく、インターネットテレビの番組を視聴しているのです。そのため、インターネットテレビ局の1つでもあるAbemaTVもTikTokをマーケティングに活用しています。
AbemaTVの中でも「今日、好きになりました」の番組が人気を集めています。しかし、さらに幅広い年齢の人に番組を視聴してもらおうと、SNSで番組情報を拡散してTikTokへ誘導し、「#今日好きダンス」動画を流行らせて、TikTok内で一大ブームを巻き起こし、Z世代の視聴者の獲得に成功しました。

3.コカ・コーラ社「#リボンでありがとうチャレンジ」

2018年12日にコカ・コーラは「#リボンでありがとうチャレンジ」のハッシュタグ参加型キャンペーンを主催しました。TikTokアプリで楽曲を選び、ハッシュタグを付けて、投稿者らしさが見える動画を投稿するだけで参加ができるとして大きな注目を集めました。
受賞者1名は、渋谷の街頭ビジョンで投稿が放映される権利が得られ、100名様にQUOカードが当選するなど特典も大きな反響を集めたTikTokの成功事例です。

4.ローソン「#いつでもLチキチャレンジ!」

ローソンのホットスナックの「Lチキ」は、Z世代から人気を集めている主力商品です。Lチキの売上を伸ばしたり、競合他社のホットスナックと差別化を図るために実施されたのが「#いつでもLチキチャレンジ」のTikTokを活用したマーケティングです。
他社のハッシュタグ参加型キャンペーンのように特典はありませんが、ダンスがカワイイと話題になり、女子高生の中で話題を集めました。もともとZ世代から人気を集めていたLチキならではのマーケティング戦略です。

5.ユニクロ「#UTPlayYourWorld」

人気のインフルエンサーを起用するのではなく、TikTok内で自社専用のインフルエンサーを募集する企業も増えてきており、ユニクロの公募が大きな話題を集めました。世界各地から1名ずつインフルエンサーを起用するオーディションがTikTok内で行われました。
オーディションに参加するためには、関連のハッシュタグを付けて動画を投稿するだけです。このユニクロの公募は、モデル志願者から大きな注目を集め、動画投稿件数は20万件を突破しました。

まとめ

TilTokマーケティングは、Z世代と呼ばれる若年層ユーザーに集客におすすめです。YouTubeに動画投稿するためには、撮影技術や編集技術が必要になりますが、TikTokは技術がない方でも簡単に動画をアップロードすることができます。また、AIのレコメンド表示によって、フォロワーを獲得していなくても拡散力が見込めるのが注目を集めている理由です。
各企業でTikTokを活用したキャンペーンが開催されており、マーケティング戦略として大成功を収めています。まだ、参入している企業は少ないため、Z世代に向けた商品やサービスを展開している企業は、ぜひ、TikTokマーケティングを試してみてください。

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