2020年9月5日

販路拡大も狙える!海外リスティング広告のメリット・デメリット

「海外ユーザーに自社商品を知ってもらいたい」「海外に販路を拡大したい」という方は、海外リスティング広告を検討してみましょう。しかし、国内のリスティング広告と配信方法が異なるので注意しなければいけません。
この記事では、海外リスティング広告を配信するメリット・デメリット、配信方法のポイントについて分かりやすく解説します。

海外リスティング広告を配信するメリット

まず、海外リスティング広告を配信するメリットについて解説します。

海外ユーザーにアプローチできる

現地法人を設立するのはリスクが高く感じられるかもしれませんが、ECサイトなどの自社サイトを構築して広告配信を行えば、国内にいながら海外ユーザーにアプローチできます。
日本でもGoogleやYahooなどの検索エンジンが使用されていますが、海外でも検索エンジンが使用されています。そのため、検索エンジンに広告配信することで、海外ユーザーに広告を届けることができるのです。

販路を拡大できる

日本は、少子高齢化社会のため人口減少が深刻化しています。そのため、市場規模は縮小の一途です。しかし、世界全体の人口数は75億人を突破しており、人口は増え続けています。そのため、世界全体では市場規模は拡大しているのです。
特に東南アジアやアフリカ諸国は、今後の経済発展や市場成長が見込まれています。このような世界を対象に販路を拡大すれば、ビジネス機会を得られることは間違いありません。

海外進出が気軽に行える

海外進出の方法は、現地法人の設立だけではありません。ECサイトを起ち上げて、海外ユーザーにECサイトを利用してもらえれば、現地法人を設立しなくても海外進出ができます。
ECサイトを起ち上げて、リスティング広告を配信するだけならリスクも少ないです。そのため、対象国でビジネス機会が得られるのか検証することができます。

海外リスティング広告を配信するデメリット

次に、海外リスティング広告を配信するデメリットについて解説します。

宣伝広告費がかかる

海外リスティング広告は、海外ユーザーに対して広告配信することができますが、広告出稿料がかかります。また、広告配信にはノウハウが必要となるので、代行会社を利用すれば代行料金もかかります。そのため、宣伝広告費がかかることを考慮しておきましょう。

ノウハウが必要になる

海外リスティング広告を配信するためには、対象国の言語や文化を理解しなければいけません。対象国によって好まれるクリエイティブは異なります。

また、リスティング広告運用方法も媒体ごとで異なります。そのため、海外リスティング広告を配信するにはノウハウが必要となるのです。

商材によって合わない場合がある

リスティング広告が適さない商材もあります。このような場合は、リスティング広告以外の集客方法を考えましょう。「自社の商材の購買者は、どのような検索をするのだろう?」と自問自答して答えが出なければ、リステフィング広告は向いていないことになります。

海外リスティング広告を配信する際のポイント

実際に、海外リスティング広告を配信する場合は、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?ここでは、広告配信のポイントについて解説します。

1.徹底的に媒体を選定する

米国ではGoogle、中国ではBaidu、韓国ではNaverのように、世界各国で特有の検索エンジンが利用されており、それぞれ特徴が異なるので理解をしなければいけません。
また、各国で利用されている検索エンジンは1つとは限らないので、シェア率などを確認して、多くの海外ユーザーに配信した広告が届くかを良く検証しましょう。

2.対象国の検索習慣を理解する

世界各国で、検索エンジンの使い方は異なります。例えば、日本ではGoogleやYahooで調べ物をする場合に「海外 リスティング」と検索エンジンに入力をしますが、中国では、スペースは使用されません。また、アメリカではロングテールワードで検索されることが多いです。そのため、対象国の検索習慣を良く理解しましょう。

3.現地の人が好むクリエイティブを作成する

世界各国で言語も異なれば、文化も異なります。そのため、対象国のユーザーに好まれるクリエイティブも異なってきます。日本で配信していた広告を翻訳して使い回すと効果が見込めないと悩む企業は多いです。
このような悩みを抱えないように、対象国で配信されている広告クリエイティブを研究して、その国のユーザーに好まれるクリエイティブを作成しましょう。

4.競合他社を分析する

国内で商品の売れ行きが良くても、海外でも商品が売れるとは限りません。海外進出後に、現地ではニッチ的な存在になったり、競合他社が多くいたりして、想像以上の商品の売れ行きが悪くて悩んでしまうことも多いです。そのため、海外リスティング広告を配信する前には、競合他社を良く分析するようにしましょう。

5.翻訳の質にこだわる

国内で配信している広告をツールで翻訳する方がいますが、ツールで翻訳できる範囲には限度があります。正しい文法に変換されないこともあるので注意しなければいけません。
また、固有名詞の直訳もツールで行うと意味が変わることがあります。そのため、現地人が読みやすいように翻訳の質にこだわるようにしましょう。

6.ECサイト上の通貨の混在は避ける

世界各地で使用されている通貨の種類は異なります。そのため、外国版のサイトを起ち上げる場合は、アカウント側の支出とECサイトから流入する収入の通貨を統一させましょう。
通貨を統一しなければ、リスティング広告の配信のPDCA管理が難しくなるので注意しなければいけません。

7.小さく運用を始める

国内でリスティング配信をして成功したから、海外で成功するとは限りません。海外では失敗する可能性が高いため、確度の高いキーワードに絞り込んで、リスティング広告を配信して、広告の最適化を図りながら効果を見合わせていく必要があります。そのため、最初は小さく運用を始めましょう。

海外リスティング広告配信できる媒体の特徴

各国でリスティング広告が配信できる媒体は異なるので、各媒体の特徴を押さえておきましょう。

海外リスティング広告の成功事例

海外リスティング広告を配信して、売上を伸ばしている企業も存在します。ここでは、海外リスティング広告の成功事例をご紹介します。

株式会社bpm

bpmは、欧米を中心とした外資系企業の日本拠点に会計・人事分野のプロフェッショナルサービスを提供しています。海外リスティングを活用することによって、5倍程度のお問い合わせが増加しました。
また、これまでは商談に繋がらないお問い合わせも多かったですが、適したキーワード選定とクリエイティブの作成によって、商談率を上げることにも成功しました。

株式会社FYT

FYTは、外国人向けのレンタルカートツアーサービスを運営しています。リスティング広告配信を実施前には、半年程度は予約が入らないと見込んでいましたが、広告配信を実施した初月から予約獲得に成功。
当初は、カート6台を稼働させていましたが、10台まで増やして店舗拡大も視野に入れるなど、海外リスティング広告配信による誘致に成功しました。

三共理化学株式会社

三共理化学は、研磨剤の開発会社です。競合他社と差別化を図りたいという意図で、多言語サイトを構築して海外リスティング広告を配信。海外ユーザーからの予約が発生して、業績は右肩上がりに成長中です。Made in Japanを好む外国人は一定数はいるので、それらのユーザーに上手くリーチすることができました。

まとめ

今回は、海外リスティング広告を配信するメリット・デメリットをご紹介しました。海外リスティング広告は、日本国内にいながら広告配信が行えます。また、広告配信直後に海外ユーザーに自社商品・サービスの情報を届けられるのが魅力的です。
海外市場に販路拡大すれば、新たなビジネス機会を得られるでしょう。しかし、海外リスティング広告を配信する際は、ノウハウが必要になります。そのため、興味を持った方は、海外マーケティング支援会社に相談をしてみてください。

 

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