ドイツへ海外進出する日系企業とその理由

日系企業が欧州の拠点としてドイツを選ぶ理由

東京商工リサーチ株式会社の2017年度の調査によると、ドイツの日系企業の会社、及び拠点数は、英国の631社、4083拠点に次ぐ、592社2,231拠点でした。ドイツは英語圏ではないもののフランスに比べると英語が通じやすいという利点もあります。また欧州連合を離脱する英国から他のEU加盟国へ会社や拠点を移す動きが近年活発になっています。

1.1 地理的条件:ドイツはヨーロッパの真ん中

ヨーロッパには、ロシア及び、都市国家を含めると合計44ヵ国あります。人口は747,636,026人 (2020年) で面積 22,134,900平方キロメートルです。ロシアを除くとドイツは、オーストリアと並んで、西欧の端に位置し、また国境を北欧のデンマーク、また南はオーストリアを数十キロ挟み、南欧のイタリアへ接しています。ドイツは地理的にも欧州のほぼ中心に位置し、東西南北のヨーロッパを結んでいます。

1.2 欧州で一番大きな経済規模

2018年のドイツの国内総生産(GDP)は欧州域内トップの3兆9476億2016万米ドルでした。ドイツは自動車産業を中心としてグローバル企業を数多く有しています。それらの主要企業は南ドイツ(ミュンヘン、シュツッガルト等)、及び西ドイツ(ケルン、デュッセルドルフ等)に集積しています。これらの会社と取引をする日系企業も多数存在します。

1.3 インフラ

ドイツは、国際物流競争力(LPI)で、2018年度に総合世界一の評価を受け、中でもインフラ、物流競争力では世界一の高評価です。ドイツには、ヨーロッパで一番大きな空港や、港があるわけではありません。空港は、2019年実績でヨーロッパ第4位にフランクフルト空港、同第9位にミュンヘン空港、また北のハンブルク港はヨーロッパ第3位の規模です。ただドイツは、よく整備された無料の高速道路がドイツ全土を1日以内の距離で結んでいます。空港も中規模の地方都市の空港がドイツ全土に満遍なく整備され、ヨーロッパの主要都市と直行便で結ばれています。

1.4 優秀な人材を確保できる優れた教育制度

ドイツには世界大学ランキング100位内に入る優秀な大学が数多く存在します。これは現地の大学などと研究開発を進めたい企業には大変魅力的です。公立の大学は1セメスター約150-250ユーロの低額で在籍でき、多くの若者に大学進学の可能性を開いています。大学進学を選択しなかった層にも、マイスター制度を初め、各分野の職業訓練制度が整い、それぞれの専門技術を学んだ若者が労働市場に提供されます。

ノルトライン=ヴェストファーレン州(NRW州)に日系企業が多い理由

NRW州はドイツ16州の中で最も人口が多く、ルール地域に約510万人、ライン川沿岸地域に310万人住み、大都市圏を形成しています。ドイツには日本人が約3万―3万5千人ほど住んでおり、その内4分の1の約7700人はデュッセルドルフ市に住んでいます。ドイツに進出している日系企業の3分の1強の約600社がNRW州に拠点を置き、特にデュッセルドルフ地域とライン川沿岸地域に、既存進出企業の50%以上が集積しています。これらの日系企業は同地域に約4万人の雇用を生み出しています。

日系企業の進出例

ドイツに進出している日系企業は、商業、サービス業および物流関連の企業が半数を占め、企業向けサービス業及び、生産・加工業がそれぞれ約18%です。また事業分野としては、機械製造、自動車、自動車部品産業、エレクトロニクス、化学及び情報通信技術が多くを閉めています。

大企業の進出例

富士フイルムの現地法人フジフイルムヨーロッパ(独)FUJIFILM Europe GmbH (URL: https://www.fujifilm.eu/eu)は1966年、デュッセルドルフに設立され、今日ではマーケティングの欧州総括拠点になっています。ヨーロッパ全域に50弱のグループ企業を擁し、研究開発、製造、販売、マーケティング、及びサービス分野に約5000人が従事しています。ヨーロッパで展開する事業分野は、ヘルスケア、グラフィックシステム、化学、電子材料、光学機器、記録装置、写真など広範囲にわたっています。

中小企業進出例

日本では、主にパトカー・救急車・消防車などの緊急車両に装備された警光灯、また救急対応可能な病院の専用入り口に設置されている回転灯などでおなじみの大阪に本社があるパトライト株式会社の欧州販社パトライトヨーロッパ(独)PATLITE Europe GmbH (URL: https://www.patlite.eu/) は、2009年にミュンヘンに設立されました。ヨーロッパ各国に積層情報表示灯、LED積層信号灯、回転灯、表示灯、電子音・電子音合成報知器などの自社製品の輸入販売を行っています。

日本人が現地で起業する例

日本人が海外で起業する例で多いのが日本食レストランです。近年の日本食ブームもあり、エセ日本食ではなく、本当の日本食の味を求めて日本人経営のレストランに足を延ばすヨーロッパ人は後を絶ちません。

ラーメンレストラン匠 (URL: http://www.takumi-duesseldorf.de/de/)は、行列嫌いのドイツ人も大人しく並んで待つ人気のラーメン店です。デュッセルドルフを初め、ベルリン、フランクフルト、ハンブルク、ミュンヘンに支店があり、ドイツ以外にもオランダのアムステルダムとロッテルダム、スペインのバルセロナにも進出しています。

 

海外進出をお考えの方や、海外マーケティングについてさらに知りたいという方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。

海外マーケティング成功事例から学ぶ5つのマーケティング施策

日本と海外マーケティングの違いとは?ビジネス機会を得る上で知りたいこと

まとめ

いかがでしたでしょうか。上記のような理由で、多数の日本企業がドイツに進出しています。

まじすけ株式会社では、世界20ヵ国以上の現地マーケターと共に海外向けマーケティング支援を行っております。
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