自然豊かで世界2番目の広さを誇るカナダは、様々な人種が暮らす多民族・多文化国家です。
ビジネスの専門分野を学びながら働ける「Co-op留学」が話題のカナダは、日本企業の事業進出先としても注目されています。
カナダでビジネスを成功させるためには、カナダの価値観や文化への理解が重要です。
そこで本記事では、カナダの国民性やインターネット事情、SNSマーケティングのコツなどを解説します。
カナダでの事業拡大を視野に入れている方は、ぜひ参考にしてください。
カナダの国民性
積極的に移民を受け入れているカナダは、多文化が共存する国です。
政府主導の多文化主義政策のもと、日常的に英語やフランス語・中国語など多言語が併用され、多様性が尊重されています。
このような傾向から、カナダでは穏やかで平和主義な人が多いと言われます。
差別意識を嫌うため、男女平等の考え方が根付き、夫婦どちらも仕事だけでなく家庭への優先度が高いです。
カナダのインターネット事情
デジタル先進国のカナダでは、インターネットやSNSがどのように利用されているのでしょうか。
ここでは、We Are SocialとHootsuiteによる共同調査「Digital 2021:Canada」のデータに基づき、インターネット普及率やSNS使用傾向を見ていきます。
インターネット利用状況
カナダの総人口は3790万人と、先進国の中では比較的小さな数字です。
総人口の94%にあたる3563万人がインターネットを利用しています。
総人口、インターネット利用人口ともに増加傾向です。
16歳~64歳のインターネット利用者のうち、93.5%がスマートフォンを所持しています。
そのため、携帯によるインターネット接続が86.3%を占めます。
カナダ人の1日あたりのインターネット利用時間は、平均6時間26分です。
日本人の平均利用時間が4時間25分であることを踏まえると、インターネット利用が普及していることが分かります。
また、Webブラウザのシェア率はChromeが51.3%と最大で、2番目がSafariの30.3%です。他にもMicrosoft EdgeやFirefox、Samsung Internetの利用も見られます。
Google.comやYoutube.com、Wikipedia.orgなどのWebサイトが頻繁に訪問されています。
また、Google検索ワード上位は、「You」「Weather」「Amazon」「Walmart」「Canadian Tire」などです。
SNS利用状況
カナダのソーシャルメディア利用者は3220万人で、総人口の84.9%を占めます。
日本の74.3%に比べると、高いソーシャルメディア普及率です。
また、利用者の95.2%が携帯からソーシャルメディアにアクセスしています。
ソーシャルメディアの広告視聴者層は、25~34歳男女・35~44歳男女・45~54歳男女・18~24歳男女の順で多いです。全年代において男性よりも女性の方がやや大きな割合を占めています。
1日あたりのソーシャルメディア平均利用時間は1時間46分で、利用者の29.5%がビジネス目的でソーシャルメディアを活用しています。
カナダで人気のSNS
次に、カナダでよく使われているSNSをチェックしましょう。
YouTube
カナダのインターネットユーザーの83.6%が利用するSNSがYouTubeです。
1ヶ月あたり平均16.5時間YouTubeを使用しているというデータもあります。
YouTubeは、音楽・ゲーム・スポーツなどの娯楽を楽しんだり、ニュースを見て情報収集したりと活用例が豊富です。
カナダではインターネットユーザーの76.2%がFacebookを利用しています。
月の累積利用時間は平均15.9時間で、家族や友人の枠を超えた広いコミュニティでの交流・情報交換に活用されています。
Facebookの広告視聴者層は男性より女性の方がやや多いです。
Instagramもカナダで人気のSNSです。
Facebookと連動し、投稿を共有したり友達を見つけたりできます。
Instagramの広告視聴者層は、女性が56.1%、男性が43.9%です。
カナダでSNSマーケティングを成功させる方法
最後に、カナダでSNSマーケティングを成功させるためのポイントを解説します。
YouTubeでインフルエンサーマーケティング
YouTubeの広告リーチ人口は3220万人と、総人口の89.9%を占めます。
YouTubeではテキストや画像だけでなく、音声付きの動画広告が可能です。
また、登録者数が多く影響力を持つYouTuberも存在するため、インフルエンサーを起用したマーケティングも効果的でしょう。
Facebookのターゲティング広告
カナダではFacebookがメインのコミュニケーションツールです。
普及率・使用頻度が圧倒的に高く、実名利用で信頼性の高いSNSであるため、ターゲティング広告しやすいでしょう。
多文化を尊重する
カナダでSNSマーケティングを行う際は、内容に注意しなくてはなりません。
多民族国家であるからこそ、人種間で差別や優劣をほのめかす内容は大きな物議を醸します。
また、発信する際には、ターゲットや地域に合わせた言語選定も重要です。
現地企業とのネットワーク作り
カナダはアメリカと同様に、デジタルマーケティングの先進国です。
日本とは手法が異なる点もあり、現地市場は厳しい競争が予想されます。
日本での用意周到な準備・対策はもちろんのこと、現地企業とのネットワークを作ることで、より効果的なビジネスが実現できるかもしれません。
海外マーケティングの成功事例
海外市場に自社の商品・サービスを売りたいと考える企業は増えています。しかし、実際に何を始めれば良いか分からずに悩んでいる人が多いです。
海外マーケティングを行う際の代表的な施策は以下になります。
代表的な施策
・SEO対策
・SNS対策
・リスティング対策
・商品レビュー
・動画作成
上記の施策が海外マーケティングを成功させるための施策となります。
実際にユニクロでは、各国で人気のアプリでそれぞれ企業アカウントを運用し成功を収めています。
海外マーケティング成功事例から学ぶ5つのマーケティング施策の記事では、その他企業の成功事例を詳しく紹介しております。
多文化主義に合わせたSNSマーケティングを
いかがでしたでしょうか。
今回はカナダにおけるインターネット・SNS利用状況、マーケティング戦略について解説しました。
カナダ独自の多様性を尊重した戦略が成功のカギです。
カナダ進出をお考えの方は、ぜひまじすけまでご相談ください。
おすすめ記事
日本と海外マーケティングの違いとは?ビジネス機会を得る上で知りたいこと
アプリを海外でプロモーションする際に考えておきたいこととは?
海外SNS運用をする際に知っておくべき海外企業のSNSマーケティング事例
カナダ海外SNS