サッカー・フラメンコ・闘牛・ガウディ・パエリアなど、スポーツや芸術、食事まで豊富な文化を持つスペインは、ビジネスの進出先としても人気です。
しかし、スペインの厳しいマーケットで成功するためには、徹底した情報収集とマーケティング戦略が肝心です。
そこで本記事では、スペインの国民性やネットの使用状況、SNSマーケティングのポイントなどを解説します。
スペインでのビジネスに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
スペインの国民性
まずは、スペインの国民性を見ていきましょう。
スペイン人はラテン文化を愛し、明るく陽気なイメージが強いです。
スペイン語話者は英語や中国語と並んで多いことから、コミュニケーションが盛んに行われ、人との深い関係性を大切にします。
スペインをはじめヨーロッパ諸国では、 ライフワークバランスが大事です。
そのため、シエスタと呼ばれる労働の合間の休憩や、季節ごとの長期バケーションを重視します。
有休消化を促されるほど働きがちな日本人とは、仕事に対する価値観が少し異なるかもしれません。
スペインのインターネット事情
スペインではインターネットやSNSがどのように使われているのでしょうか。
ここでは、We Are SocialとHootsuiteによる共同調査「Digital 2021: Spain」のデータを参考に、ネット使用率やSNS使用頻度などを見ていきましょう。
インターネット・スマホ利用状況
スペインの総人口は4675万人で、世界で31番目の多さです。
総人口の8割近くが都市部に住んでいます。
スペインでインターネットを利用している人は4254万人で、人口全体の91%を占めます。
また、16歳から64歳のインターネット利用者のうち、スマートフォンの所持率は97.8%です。インターネットの1日あたりの平均利用時間は6時間11分であり、モバイルインターネットの利用が2時間48分と多く占めます。
モバイルOSのシェア率は、Androidが79.6%と最も高く、次にApple IOSが20%と続きます。
また、1番使われているWebブラウザはChromeです。
Google検索では 「Tiempo(時間)」「Traductor(翻訳)」の他に、スペインで発行されている新聞紙「EL MUNDO」や、大型百貨店「El corte ingles」などが検索されています。
SNS利用状況
スペインのソーシャルメディア利用者数は3740万人で、全人口の80%です。
前年より8000万人増え、ソーシャルメディアの普及が進んでいます。
また、ソーシャルメディア利用者の97.7%が、携帯からアクセスしています。
ソーシャルメディアの広告リーチが最も多い層は、25~34歳の男女です。
次に35~44歳男女、45~54歳男女が多く、比較的年齢層が高いと言えます。
1日のソーシャルメディア平均利用時間は1時間54分であり、1人あたり平均8.1個のアカウントを所持しています。
スペインで人気のSNS
次に、スペインで人気のSNSを見ていきましょう。
インターネットユーザーの89.5%が使う、最も人気のSNSがWhatsAppです。
WhatsAppは日本で使われるLINEのように、家族や友人、知り合い同士のコミュニケーションに欠かせない無料通話&チャットアプリです。
ヨーロッパをはじめ世界での普及率が高く、最近ではインドで決済機能がスタートしました。
ビジネス版アプリも存在し、顧客への情報提供の場として活用されます。
YouTube
WhatsAppと同程度に頻繁に使われているSNSが、YouTubeです。
YouTubeの潜在広告リーチ数は3740万人で、全人口の84.8%に及びます。
男女に偏りなく、音楽や映画・ゲームなどの娯楽動画が検索されています。
インターネットユーザーの79.2%がFacebookを利用しています。
Facebookは家族や知人との繋がりの場です。
高い失業率が社会問題となっているスペインでは、Facebookの求人機能も注目されています。
一般認知度が比較的低いLinkedInは、スペインで36%の人に使用されています。
LinkedInとはビジネス特化型のSNSで、仕事に関わる投稿をしたり、新規顧客やビジネスパートナー探しに活用したりします。
スペインでSNSマーケティングを成功させる方法
最後に、スペインでSNSマーケティングを成功させるためのコツを見ていきましょう。
お祭り文化に着目する
お祭り大国のスペインでは、1年中あらゆる都市で大規模なお祭りが開催されています。
イベントに積極的なスペイン人の特徴に着目し、SNSと連動させたキャンペーンなどを行うと有効でしょう。
広いスペイン語圏を活用する
スペイン語は、スペインだけでなくメキシコやアルゼンチン、チリなどのラテンアメリカ諸国でも話されています。
そのため、スペイン語を使った広告は国境を超えて多くの人の目に留まりやすいです。
InstagramやTwitterではハッシュタグを使ったアプローチが重要です。
家族をターゲットにする
Facebookでは名前や居住地域などのプロフィール情報から、利用者のセグメンテーションが可能です。
広告を出す際にはターゲットを一人ではなく、同居する家族まで広げることで、宣伝効果を高められるでしょう。
例えば、旅行会社は広告を家族の全メンバーまでリーチさせることで、家庭で旅行の話が出る可能性が上がり、意思決定に影響を与えられます。
動画でアピールする
文章や写真・図だけの場合より、動画の方が視聴者は飽きずに広告内容の理解を深められます。
YouTubeやInstagramなどのSNSが流行していることから、動画広告の効果が高いと考えられます。
海外マーケティングの成功事例
海外市場に自社の商品・サービスを売りたいと考える企業は増えています。しかし、実際に何を始めれば良いか分からずに悩んでいる人が多いです。
海外マーケティングを行う際の代表的な施策は以下になります。
代表的な施策
・SEO対策
・SNS対策
・リスティング対策
・商品レビュー
・動画作成
上記の施策が海外マーケティングを成功させるための施策となります。
海外マーケティング成功事例から学ぶ5つのマーケティング施策の記事では、実際に企業がどのような施策を行い成功を収めたのか詳しく紹介しております。
国や地域に合ったSNSマーケティング戦略を
いかがでしたでしょうか。
今回はスペインにおけるインターネットやSNSの利用傾向を解説しました。
スペインの国民性や流行に合わせたSNSマーケティングが重要であることをお分かりいただけたと思います。
海外進出に興味をお持ちの方は、ぜひまじすけまでお気軽にお問い合わせください。
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