2021年11月17日

イタリアのSNS事情とSNSマーケティング

ヨーロッパ大陸南部に位置する半島・イタリアは、食事や芸術・世界遺産など魅力に溢れる国です。

日本では観光地としてはもちろん、ビジネスの相手国として注目されています。

イタリアに市場を拡大する際は、ビジネスへの影響力が大きいインターネットやSNS事情を知っておくことが当然重要です。

そこで本記事では、イタリアにおけるインターネットやSNSの使用状況を解説します。

ぜひ、イタリアでSNSマーケティングを始める際のヒントにしてください。

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イタリアの国民性について

まずは、価値観や行動基準の元となる、イタリアの国民性を確認しましょう。

 

一般的に、イタリア人と聞くと陽気で情熱的なイメージを持つ方が多いと思われます。

確かに温暖で陽光が豊富なイタリアは、ラテン文化特有の明るい雰囲気に包まれています。

「ポジティブ思考で優しく、フレンドリー」というのがイタリア全体の国民性です。

 

また、イタリアでは家族や友人との繋がりを大切にします。

近隣住民や出会って間もない人でも、分け隔てなく親しく接する人が多いです。

イタリアのインターネット事情

イタリアでは、どのようにインターネットが使われているのでしょうか。

ここでは、We are SocialとHootsuiteによる調査報告書「Digital 2021:Italy」のデータを参照しながら、インターネットやスマホの普及率・利用傾向を見ていきましょう。

インターネット・スマホ利用について

イタリアの総人口は約6000万人と、ヨーロッパ諸国の中で5番目の多さです。

インターネットユーザーは約5000万人であり、総人口の83.7%を占めます。

前年に比べ1100万人増え、インターネットの普及率は上昇傾向です。

 

16歳から64歳のインターネットユーザーのうち、97%の人がスマートフォンを所持しています。1日あたりのインターネットの使用時間は、平均6時間22分と日本よりやや長いです。

また、モバイルOSはAndroidが72.7%と最も多く、次に27.1%でApple IOSが続きます。

 

イタリアで最もシェア率の高いWebブラウザは、Chromeで66.9%、続いてSafariで18%です。

また、Google.itやFacebook.com、Amazon.itなどの世界的に有名なWebサイトや、Corriere.itというイタリアのニュースサイトなどが頻繁に使用されています。

 

他にも、オンラインビデオやVlogの視聴、音楽ストリーミングサービスやオンラインラジオの利用にインターネットが使われています。

SNS利用について

イタリアのソーシャルメディアユーザー数は4100万人で、総人口の67.9%を占めます。

中でも98.2%の人が、携帯電話からソーシャルメディアにアクセスしています。

 

また、ソーシャルメディアの広告視聴者層は25~34歳男女が最も多く、次に45~54歳女性、35~44歳の男女が多いです。

1日のソーシャルメディア平均利用時間は1時間52分で、31.4%の人がビジネス目的でソーシャルメディアを利用しています。

イタリアで人気のSNS 

 次に、イタリアで人気があるSNSの種類や特徴を見ていきましょう。

YouTube

16~64歳のインターネットユーザーの85.3%が利用しているのが、YouTubeです。

YouTubeの潜在広告視聴者数は3930万人で、総人口の半数以上を占めます。

男女の偏りなく使われているSNSです。

YouTubeは、音楽や映画・ゲームなどの娯楽を楽しんだり、情報を集めたりするために用いられています。

WhatsApp

YouTubeとほとんど同率で並ぶ人気のSNSがWhatsAppです。

WhatsAppとは、無料通話&メッセージ機能があるコミュニケーションアプリです。

日本では馴染みが薄いものの、ヨーロッパではメインのチャットアプリとして使われています。

プライベートだけでなくビジネスの場でも、WhatsAppが主流の連絡先です。

Facebook

YouTube・WhatsAppの次にシェア率が高いのが、 Facebookです。

Facebookは、写真やコメントをタイムラインに投稿し、コミュニティ内で日々の生活を共有するために使われます。

また、連動しているMessengerのチャット機能で連絡を取り合うことも可能です。

Facebookと同時投稿できるInstagramも、イタリアで人気のSNSの一つです。

イタリアでSNSマーケティングを成功させる方法

最後に、イタリアでSNSマーケティングをする際、成功させるためのポイントを見ていきましょう。

YouTube広告を利用する

イタリアでは、YouTubeが幅広い世代で男女問わず普及しています。

潜在広告視聴者数も多いため、YouTubeに広告を流すことで多くの人にリーチできるでしょう。

さらに、YouTubeには国境を超えて影響力を持つインフルエンサーがいます。

インフルエンサーを利用したマーケティングも効果的でしょう。

ビジネス向けWhatsAppを利用する

WhatsAppは、LINEのようにビジネス版アプリが存在します。

ビジネス向けのWhatsAppでは、クイックリプライ機能やカタログ機能・メルマガ送信機能を利用でき、顧客とのコミュニケーションの場として便利です。

インドではWhatsAppの決済機能も始まり、今後もサービスの拡大が期待されます。

 

ブランド価値を高める

イタリアでは、高品質を保証するブランドの価値が重視されます。

アッパーミドル層以上をターゲットにしたハイブランドがイタリアに多いのもこのためです。

よって、イタリアでSNSマーケティングを行う際は、いかにサービスやブランドの価値を高められるかがカギとなるでしょう。

海外企業のSNSマーケティング事例

日本企業の海外進出が増えている中、ユーザーを獲得するのに、SNSマーケティングは効果的な手法です。
しかし海外と日本では、同じSNSでも利用のされ方が異なる場合があるので、日本と同じ方法でSNSマーケティングで成果が出るとは限らないため注意が必要です。

海外企業が実際にどのような施策を行ったか知ることで、SNSマーケティング成功への手助けになれば幸いです。

詳しくは海外SNS運用をする際に知っておくべき海外企業のSNSマーケティング事例をご覧ください。

イタリア人の国民性を意識したSNSマーケティング

いかがでしたでしょうか。

今回は、イタリアにおけるインターネットやSNSの使用傾向を解説しました。

SNSマーケティングで成功するためには、国民性を理解することが肝心です。

海外進出をお考えの際は、ぜひまじすけまでお気軽にご相談ください。

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