2021年10月26日

タイのSNS・ネット事情とSNSマーケティング

IT化とグローバル化が進む現代では、海外との関係性もより濃く身近なものへと変化しています。

5000社以上の日系企業が進出するタイは、海外の事業拡大先として人気の国です。

親日国としても有名なタイは、日本と友好的な関係を築いています。

そこで本記事では、タイのインターネット事情やスマホ・SNS使用状況を深掘りしながら、SNSマーケティングのコツを解説します。

タイと日本のインターネット事情の違いを把握して、SNSマーケティングのポイントを掴んでください。

タイのネット事情

早速、タイのインターネット利用状況をチェックしましょう。

ここでは、We Are SocialとHootsuiteの共同調査である「Digital 2021」のデータを参照します。

インターネット利用者数

タイの総人口は6988万人と、日本の総人口の約2分の1です。

その中でインターネットを利用している人は4859万人であり、総人口の約7割を占めます。

前年と比較すると、インターネット利用人口は7.4%増加しました。

インターネット利用率上昇の背景には、タイ政府による「THAILAND 4.0」と呼ばれる施策の影響があると考えられます。

同施策では、デジタル技術の導入や産業の高度化による「デジタル大国」としての国家構想が掲げられています。

 

スマートフォン普及率

タイのモバイル接続は9066万で、人口比の129.7%です。

また、16歳から64歳までのインターネットユーザーの中で、スマートフォンを使っている人の割合は98.9%に及び、高いスマホ普及率を示しています。

他にも、コンピューターやタブレット、スマートウォッチを利用している人も多いです。

また、インターネット利用者の97.7%が携帯電話を介してインターネットに接続していることが分かっています。

 

インターネット使用時間

インターネット利用者の1日のネット平均使用時間は、8時間44分です。

その中でも5時間7分は、携帯でインターネットを利用しています。

これは日本を含む他のアジア諸国と比べても、非常に長時間であると言えます。

 

インターネットブラウザシェア

タイで最も利用されているインターネットブラウザは、世界的に普及しているGoogle Chromeです。

他にもSafariやFirefox、Samsung Internet、Microsoft Edgeなどが使用されています。

また、アクセスの多いウェブサイトはGoogleの他に、タイの巨大掲示板サイト「pantip.com」や、東南アジア最大のオンラインショッピングモール「shopee.co.th」などがあります。

Pantipの掲示板の内容は、政治・経済・社会問題などから芸能・スポーツ・旅行などバリエーション豊富です。

質問や雑談・アンケート・レビュー・物販などのスレッドが存在し、情報収集かつビジネスの場として利用されています。

 

オンライン検索方法

オンライン上で検索する際には、検索エンジンの利用だけでなく、ソーシャルメディアや画像認識ツールも使われています。

 

オンラインコンテンツ使用状況

16歳から64歳のインターネット利用者の99%が、オンラインビデオを視聴しています。

その他にも、音楽ストリーミングサービスの視聴が67.5%、Vlogの視聴が51.4%です。

また、90.7%もの人がスマートフォンでゲームを楽しんでいます。

 

タイで人気のSNSとは

次に、タイのSNSユーザー層や人気SNSの特徴を見ていきましょう。

SNSユーザー層

タイにおけるSNSユーザーは5500万人で、総人口の78.7%です。

そのほとんどが、携帯からSNSを利用しています。

SNSユーザーは前年より+5.8%の増加を見せ、デジタル大国を目指すタイでは今後も増加が予想されます。

最大のSNSユーザー層は18〜24歳の若年層と25〜34歳の労働者人口です。

わずかに女性の方が利用者が多くなっています。

また、タイの1日のSNS平均利用時間は2時間48分で、ビジネス目的でSNSを使う人も47%と多い印象です。

 

人気のSNS

タイでよく使われているSNSを見ていきましょう。

YouTube

16〜64歳のネットユーザーの94.2%に、YouTubeの利用経験があります。

また、YouTubeの広告は、総人口の54.3%である3730万人にリーチします。

 

Facebook

FacebookもYouTubeと同じく人気のSNSで、広告は5100万人のタイ人にリーチします。

日本よりもはるかに利用者数が多いため、ファン作りや商品宣伝効果が大きく期待できるでしょう。

 

LINE

FB MessengerやWhatsAppなど諸外国で人気のメッセージアプリを抜いて、タイで圧倒的に使われているのがLINEです。

タイでLINEが普及した要因の一つに、タイの交通カードとLINE Payの連携が挙げられます。

ライフラインとしての利便性が高いSNSは、必然的に好まれるでしょう。

 

タイでSNSマーケティングを成功させるポイント

タイでSNSマーケティングを成功させるためには、以下のポイントに着目しましょう。

ビジュアルインパクトを重視

Facebookの利用度が高いタイの人々は、日常の出来事や気になるトピックをタイムラインで共有します。

広告やキャンペーンの内容が視覚的にインパクトの大きいものであると、注目を集めやすいです。

タイ語・英語を使い分ける

タイの検索ランキング上位のワードには、タイ語と英語が混在しています。

検索ボリュームが大きいタイ語と、小さい英語ではSEOパフォーマンスも異なるため、商品やサービスに適した広告が重要です。

日本とはSNS傾向が大きく異なるタイ

いかがでしたでしょうか。

今回はタイのインターネット事情やSNSの使い方・マーケティングのコツを紹介しました。

日本とタイではSNSの種類や使用方法が大きく異なります。

海外進出の際は、プロの支援サービスを利用しながら、適したマーケティング戦略を実行しましょう。

 

海外でSNSを用いたマーケティングをお考えの方はこちら

 

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