SNSマーケティングが注目されていますが、BtoBビジネスに欠かせないソーシャルメディアがLinkedin(リンクドイン)です。世界では約5憶6,000万人のユーザーがいますが、国内は約200万人と、まだ認知度が低いです。
しかし、FacebookやTwitterとは異なる特徴を持っており、BtoBビジネスを促進するソーシャルメディアとして注目を集めています。そのため、BtoBビジネスのマーケターは、Linkedinを活用してみましょう。ここでは、Linkedinの特徴と運用方法、成功事例までを分かりやすくご紹介します。
Linkedin(リンクドイン)の特徴
まずは、Linkedin(リンクドイン)の特徴についてご紹介します。
Linkedinとは
Linkedin(リンクドイン)は、2003年5月にサービス開始となった世界最大級のビジネス特化型ソーシャル・ネットワーキング・サービス。Linkedinの特徴は、公的な自己紹介機能ツールなどビジネスの交流ができるプロフェッショナルネットワークが構築できることです。ビジネスに特化しているという点が、FacebookやInstagramと異なります。
Linkedinのユーザー数
2020年10月地点で、Linkedinのユーザー数は全世界で5憶6,000万人を超え、FacebookやTwitterにも並ぶ大手ソーシャルメディアの1つとなりました。現在は、ソーシャルメディアを上手に活用する時代に突入してきており、ビジネス版SNSとしてLinkedinを使用するユーザーが増えてきています。
ユーザーの属性は、若手社員から経営者など幅広い人が登録していますが、IT業界の人が主に登録しているようです。国内ユーザーは約200万人で少ないですが、情報感度が高い人が登録しています。
BtoBビジネスでLinkedinが注目を集める理由
FOUNDATIONの調査によると、ソーシャルメディアから公式ホームページに流入する訪問者のうち、約64%がLinkedinからの流入で、FacebookとTwitterの三大SNSがソーシャルトラフィックを占めています。
しかし、FacebookやTwitterは、UXの向上を図るためアルゴニズムを変更したため、企業の投稿のオーガニックサーチは減少。その一方で、Linkedinはアルゴニズムの影響を受けておらず、BtoBのマーケターの約93%が、Linkedinマーケティングの効果を感じています。このような理由から、BtoBビジネスでLinkedinが注目を集めています。
Linkedin(リンクドイン)のマーケティングの運用方法
実際に、Linkedinマーケティングを実施する場合はどのように行うのでしょうか?ここでは、Linkedinマーケティングの運用方法についてご紹介します。
オーガニック
(出典元:Linkedin公式サイト)
スポンサードコンテンツ
(出典元:Linkedin公式サイト)
スポンサードコンテンツは有料広告で、Linkedinの企業ページのフォロワー以外にもコンテンツを配信することができます。そのため、フォロワー数の増加、業界内でのリーダーシップの促進、シベント告知やリード獲得の効果が得られます。
スポンサードInMail
スポンサードInMailは有料広告で、ユーザーごとにカスタマイズしたメッセージを送信することができます。イベントやオンラインセミナーへの招待状や、ホワイトペーパーなどのダウンロード可能なコンテンツのプロモーションなど、ターゲットを絞り込んだユーザーへの勧誘に最適です。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、ユーザーのフィードにコンテンツを表示させます。コンテンツでは、画像や文字だけではなく動画配信もできます。そのため、ストーリーテリングを通じたブランドの認知、業界リーダーとしてのブランドのポジショニング目的に活用に最適です。
ダイナミック広告
ダイナミック広告は有料広告で、個々のユーザーに対して最適な広告を表示します。コンテンツやプロフィール画像がターゲットに応じて切り替わります。そのため、新たなフォロワー獲得や企業ページへの流入数を増やす際におすすめです。
Linkedin(リンクドイン)マーケティングの7つのポイント
Linkedinマーケティングを成功させるためのポイントがあります。どのような点に配慮すれば良いのでしょうか?ここでは、Linkedinマーケティングのポイントについて解説します。
1.Linkedinについて理解を深める
Linkedinは、世界では約5憶6,000万人のユーザーに利用されている世界最大級のビジネス版SNSです。しかし、国内のユーザー数は約200万人と認知されていません。実際に、Linkedinの仕組みについて深く理解していないマーケターも多いです。そのため、Linkedinマーケティングを始める場合は、Linkedinについて理解を深めることから始めましょう。
2.効果が出るまで継続する
SNSマーケティングは、相互間コミュニケーションを図り、潜在顧客を育成するために実施されます。洗剤顧客を育成していく行動につなげていくため、効果が出るまで継続してコミュニケーションを図っていかなければいけません。そのため、効果が出るまで時間を要することを覚悟して取り組みましょう。
3.セールス中心の発信に気をつける
Linkedinはビジネスの交流の場として利用するユーザーが多いため、セールス型の発信をしないように気をつけなければいけません。自社のブランドや事業に関するコンテンツを配信していきます。
また、社内で働くスタッフの人柄が伝わるようにコンテンツも興味を持ってもらいやすいです。交流の機会が得られるように、相手に興味・関心を持ってもらえるようなコンテンツを配信していきましょう。
4.最新の情報に更新しておく
Linkedinは、情報感度が高いユーザーが登録しているため、最低1日1回の投稿をした方が良いです。最新の情報に更新しておくことでスムーズなコミュニケーションが図れます。
5.従業員を巻き込む
Linkedinマーケティングに注力していくために、社内の従業員を巻き込むのも1つの方法です。Linkedinで興味を持ってもらえるコンテンツは、ブランドや事業内容、社内で働くスタッフの人柄などです。実際にどのようなスタッフが働いているかを透明化することで、企業に興味・関心を寄せてもらいやすくなります。そのため、社内の従業員の力を借りてコンテンツを制作していきましょう。
6.正しくキーワードを設定する
Linkedinの企業アカウントの専門分野欄は、自社のビジネスに関するキーワードを設定してください。このキーワードは検索軸に引っ掛かります。そのため、正しくキーワード設定を行いましょう。
7.トラッキングして効果を測定する
LinkedinマーケティングはPDCAを回していくことが大切です。アナリティクスページを活用して、過去の投稿でアクセスが良い投稿を特定して、今後のコンテンツ戦略を考えてみましょう。アクセスが良いコンテンツを大量に配信していくことで、アクセス数がアップしていくはずです。
Linkedin(リンクドイン)マーケティング活用事例
ビジネス版SNSのLinkedinは、どのようなシーンで活用すれば良いのでしょうか?ここでは、Linkedinマーケティングの活用事例をご紹介します。
採用
Linkedinを採用活動に使用すれば、世界中にいる優秀な人材をスカウトすることができます。優秀な人材を確保するためには、守りから攻めの採用に切り替えていかなければいけません。
従来通り、リクナビやマイナビに求人を掲載して、求職者を募集する方法もありますが、Linkedinを活用すれば、5憶6,000万人の人材の中からマッチする人材にダイレクトリクルーティングすることができるのです。また、Linkedinに企業アカウントを作成しておけばブランディングにもなります。
広報
企業アカウントを作成して、ブランドや事業に関する情報を発信することで、広報・ブランディングに役立ちます。投稿した情報はフォロワーのフィード上に表示されるため、企業やサービスの認知度向上に活用することができるのです。
マーケティング活動
企業アカウントを作成して情報発信すれば、自社のPRや営業活動が行えます。FacebookやInstagramの配信は迷惑だと思われることもありますが、Linkedinはビジネス版SNSのため、気兼ねなく情報配信することができます。また、個人単位でダイレクトメッセージを送ることができます。
Linkedin(リンクドイン)マーケティング成功事例
実際に、Linkedinマーケティングを実施して、採用・広報・マーケティングに成功している企業も存在します。実際に、LInkedinをどのように活用しているのでしょうか?ここでは、Linkedinマーケティングの成功事例をご紹介します。
株式会社メルカリ
日本のユニコーン企業として話題となったメルカリの採用では、Linkedinがフル活用されています。メルカリの事業に共感してくれて、専門性の高いスキルを持つ人材との繋がりを大切にして、出会う機会を増やしたいという目的でLinkedinが活用されているのです。
また、ハイクラス人材は転職市場に存在しないと考えられており、そのようなハイクラス人材のダイレクトリクルーティングとしても利用しています。実際に、Linkedinを活用した攻めの採用を実施しており、半年間で複数名の採用に成功しています。
アドビシステムズ株式会社
アドビシステムズ株式会社は、Linkedinの精度の高いマーケティングツールを積極的に活用して、広告出稿やダイレクトメールの送信を実施。ユーザーの職種に合わせた内容のメールを配信して、製品販売を実施。Linkedinをマーケティングに活用することで、レスポンス率を280%上げることに成功しました。
富士通株式会社
富士通株式会社では、IT企業の決裁者をターゲットにして、自社製品の認知度を上げる目的でキャンペーン広告を配信しています。
コンテンツ配信だけではなく、動画広告を使用して競合他社と差別化を図るなど、確実にターゲット層にリーチできるような工夫がされています。Linkedinを活用したマーケティングが上手な企業として、良く社名が上がります。
まとめ
今回は、Linkedinマーケティングの魅力をご紹介しました。Linkedinは、ビジネス版SNSです。国内ユーザーは約200万人と少ないですが、情報感度が高いユーザーが登録しているため、優秀な人材の採用に役立ちます。
また、Linkedinで情報配信していけば、さまざまな企業と交流を図ることができるため、採用活動だけではなく、広報やマーケティング活動も行えます。とくに、全世界では5憶6,000万人のユーザーがいるため、海外進出を考えている企業はLinkedinに登録しておくと良いです。
海外マーケティングにも役立ちます。このように、さまざまな活用方法があるため、ぜひ、これを機会にLinkedinを活用してみてください。
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