インターネットの発展により、いつでもどこでも世界中の人と繋がれるようになりました。
ビジネスの範囲も拡大し、世界を視野に入れた戦略を進める企業も増えています。
中でも注目のアジア新興国の一つがフィリピンです。
そこで本記事では、フィリピンのインターネット利用状況やスマホ普及率を解説します。
フィリピンでSNSマーケティングをする際の参考にしてください。
フィリピンのネット事情
まずは、フィリピンでどのようにインターネットが使われているのかを見ていきましょう。
今回はWe Are SocialとHootsuiteによる調査報告書「Digital 2021:The Philippines 」のデータを参照します。
インターネット・スマホ利用
フィリピンの総人口は約1億1000万人であり、日本と同程度の規模です。
中でもインターネット利用者数は約7400万人と、総人口の67%を占めます。
前年と比べても6.1%増加しており、インターネットは国中でますます普及しています。
16歳から64歳までのインターネット利用者のうち、スマートフォンを所持している人の割合は98.5%です。
つまり、多くの人がスマートフォンを通じてインターネットを利用していると考えられます。
また、パソコンの所持率は77.3%、タブレットの所持率は33.2%と高水準です。
フィリピン人のインターネット利用に費やす時間は、1日平均10時間56分です。
日本人平均が4時間25分であることを踏まえると、フィリピン人は日頃からインターネットを多く活用していると考えられます。
フィリピンで最も使われているWebブラウザはChromeで、80%近くのシェア率です。
Google.comの他に、Facebook.com、Yahoo.com、アジア最大級のECプラットフォームであるLazada.com.phなどのWebサイトが頻繁に利用されています。
最も消費されているオンラインコンテンツは、オンラインビデオやVlog、音楽ストリーミングサービスです。
SNS利用
フィリピンのソーシャルメディア利用者数は8900万人であり、総人口の80.7%を占めます。
ソーシャルメディア利用者数の98.7%が、携帯からSNSにアクセスしています。
1日のソーシャルメディア平均利用時間は4時間15分、1人当たりのソアカウント所持数は9.9個と非常に多いです。
インターネット利用者の中で、ソーシャルメディアをビジネス目的で使っている人も57.6%います。
ソーシャルメディアでの広告視聴者層は、18~24歳の男女が最も多いです。
次に25~34歳の男女が続き、若年層のソーシャルメディア利用が活発であることが分かります。
フィリピンで人気のSNS
では、フィリピンではどのようなSNSが頻繁に使われているのでしょうか。
現在フィリピンで人気のSNSをチェックしましょう。
YouTube
YouTubeは、インターネット利用者の97.2%が使う、フィリピンで最も人気のSNSです。
YouTubeの潜在広告視聴者数は5420万人であり、大きなマーケティングプラットフォームであると考えられます。
YouTubeでは歌や映画、カラオケ、TikTok、Minecraftなど、エンタメ要素の強い動画が検索されています。
Facebookは、インターネット利用者の96.8%が使うSNSで、YouTubeと同様に人気です。
注目すべきは、Facebookの潜在広告視聴者数は8300万人と、YouTubeよりも遥かに多い点です。前四半期と比べても増加傾向で、マーケティング効果が非常に高いプラットフォームと言えます。
Facebookは情報発信や共有の場として投稿するだけでなく、連動するMessengerというアプリを通じてチャットツールとしても愛用されています。
家族や親戚との繋がりが濃いフィリピンでは、家族写真を多く投稿し、Facebookをアルバムのように使う人が多いようです。
また、世界中で人気なInstagramも、フィリピンのインターネット利用者の73.4%が使っています。
潜在広告視聴者数1500万人のうち、64.7%が女性であるため、女性向けの商品・サービスPRに適したプラットフォームです。
Viber
Viberとは、楽天グループによりサービスが提供されている、無料通話&メッセージアプリです。
日本国内での認知度は低いものの、世界で11億人以上に利用されており、フィリピンでも36.9%のシェア率を誇ります。
フィリピンでSNSマーケティングを成功させるポイント
最後に、フィリピンでSNSマーケティングを成功させるポイントやコツを見ていきましょう。
Facebookに力を入れる
上記で説明した通り、フィリピンではFacebookの使用頻度が非常に高いです。
格安携帯でも利用でき、家族や友達など広いコミュニティにリーチできるFacebookは、今後もメインのコミュニケーションツールとして使われるでしょう。
広告を利用したマーケティング効果が期待できます。
現地文化をリスペクトした内容にする
家族を愛し自己肯定感の強いフィリピン人は、愛国心も強いです。
フィリピン由来の現地文化をリスペクトしたSNSマーケティングは、現地人に受け入れられやすいです。
口コミ・コメント機能を用いる
人との繋がりが濃いフィリピンでは、口コミや評判の購買力への影響が強いと言われます。InstagramやYouTubeの人気インフルエンサーによるプロモーション効果が期待できるでしょう。
また、SNSのコメント機能を利用し、消費者間でビジネスを盛り上げるようなマーケティング戦略も有効です。
ネット文化が根強いフィリピンでのマーケティング
いかがでしたでしょうか。
今回は、アジア新興国であるフィリピンのネット事情やSNS事情について解説しました。
日本よりもネットの利用頻度が高いため、フィリピンでのSNSマーケティングは大きな効果が望めます。
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