2021年9月16日

シンガポールのSNS・ネット事情とマーケティング成功のコツ

日本から飛行機で約7時間の距離に位置するシンガポールは、観光地として人気の国です。政府はスマート国家構想を掲げ、最新IT技術を利用したキャッシュレス決済化や公的無人自動車の導入などに力を入れ、今後の発展がますます注目されます。

グローバル化が進む今日、実際にシンガポールに進出する日系企業は多いです。

そこで今回は、シンガポールのインターネット事情やSNS事情を考慮しながら、シンガポールでSNSマーケティングを成功させるポイントを解説します。

シンガポールでのビジネスに興味のある経営者の方や、SNSマーケティングについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

シンガポールのネット事情

まず初めに、シンガポールにおけるインターネット事情について見ていきましょう。

ここでは、We Are SocialとHootsuiteによる調査報告書「Digital 2021」を参考にします。

インターネット利用者数

シンガポールの総人口は587万人と、日本の20分の1以下です。

その中で、インターネットユーザーは529万人と、総人口の90%を占めます。

約9割の人々がインターネットを日常的に利用しているという事実は、東南アジア諸国の中でも高いネット普及率を表しているでしょう。

インターネットユーザー数は前年比で+2.8%であり、スマートネーション化が着実に進んでいると考えられます。

また、16歳から64歳のインターネットユーザー間では、スマートフォン普及率が98%と高いです。

インターネット使用時間

シンガポールのインターネットユーザーの平均使用時間は、1日あたり8時間7分です。

1日の約3分の1の時間をインターネット利用に当てている点から、シンガポールではインターネットの利用が日常生活に欠かせないものであると考えられます。

インターネットブラウザシェア

シンガポールのインターネットユーザー間で最もよく使われているブラウザは、Google Chromeです。

世界的にシェアが大きいGoogle Chromeですが、使用率は55.5%にとどまり、次いでSafariが24.5%という結果になりました。

その他に、Samsung Internet(4.9%)・Firefox(2.6%)なども使われています。

また、2020年のGoogle検索では「Singapore(シンガポール)」「YouTube(ユーチューブ)」「News(ニュース)」「Translate(翻訳)」「Coronavirus(コロナウイルス)」などが頻繁に検索されたようです。

インターネット検索方法

オンラインで検索する際、従来の検索エンジンの他にも、音声検索や画像認識ツールなどが使われています。

特に、ソーシャルメディアを検索ソースとして使う人は42.5%と多いです。

オンラインコンテンツ使用状況

16歳から64歳のインターネットユーザーは、インターネットをどのように使っているのでしょうか。

オンラインコンテンツの使用状況調査によると、オンラインビデオの視聴が95.5%と最も高いようです。

次に、音楽ストリーミングサービスの利用が63.2%、オンラインラジオの視聴が47.9%と高数値をマークしています。

また、ゲームのプレイもデバイスを問わず81.8%と人気です。

シンガポールで人気のSNSとは

シンガポールのSNSユーザーは496万人と総人口の84.4%を占め、前年と比べても4.3%増加しています。

ユーザーの98.8%が携帯からアクセスしている点から、スマートフォンの普及とSNSの普及は比例していると考えられるでしょう。

また、1日あたりのSNS使用時間は2時間17分という結果が確認されています。

SNSユーザー層

シンガポールのSNSユーザーは、男女ともに25~34歳の若年層が多いです。

インターネットユーザーの中で、ビジネスのためにSNSを利用している人が37.9%である点から、労働者人口のSNS利用が多いと考えられます。

また、SNSユーザー層の全年代において、男女比は1:1に近いです。

人気のSNS

ここでは、シンガポールで人気のSNSをチェックしましょう。

 

YouTube

シンガポールで最も使われているSNSがYouTubeです。

オンラインビデオの視聴率が高いシンガポールでは、YouTubeの利用が多いのも納得できます。

また、YouTubeではK-POPなどを含む音楽や食べ物・ASMRなどの検索が多いようです。

 

WhatsApp

WhatsAppはシンガポールのSNSシェア率が高く、メインのメッセンジャーアプリとして使用されています。

日本で主流のLINEは、シンガポールではそれほど利用されていません。

 

LINKEDIN

日本であまり聞き馴染みのないLINKEDINは、ビジネス色が強い、アメリカ発のSNSです。

企業向けの採用機能やビジネスラーニング講座があるため、出稼ぎ外国人労働者が多いシンガポールでは、人気が高いと考えられます。

 

シンガポールでSNSマーケティングを成功させるポイント

最後に、シンガポールでSNSマーケティングを成功させるコツを紹介します。

SNSをビジネスツールとして捉える

シンガポールでは、SNSをビジネスツールとして利用する人が多く見られます。

そのため、SNSユーザーも労働者人口が多いのが特徴的です。

SNSマーケティングの際は、ビジネスマンにターゲットを定めた戦略が効果的でしょう。

モバイル動画広告を利用する

携帯でのSNS利用率が高く、頻繁に動画が視聴されるシンガポールでは、SNSのモバイル動画広告が浸透しやすいと考えられます。

広告を出す際、YouTubeやFacebook、Instagramなど複数のSNSを横断的に利用するのがポイントです。

シンガポールへ進出するメリット・デメリット

日系企業にとってシンガポールへ進出することで、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。例えばシンガポールは各種インフラが整備されているので、ビジネスを展開しやすいメリットがあります。その他にも様々なメリット・デメリットがあるので、シンガポールへ進出をお考えの方は是非こちらの記事もご覧ください。

シンガポール進出のメリット・デメリット!7,000社以上の企業も進出

SNS大国・シンガポールでマーケティングを成功させる

今回はシンガポールのインターネット使用状況やSNS事情を紹介しました。

SNSマーケティングのポイントをお分かりいただけたでしょうか。

SNSの使用率が高いシンガポールでは、海外進出支援サポート利用してSNSマーケティングを成功させやすいでしょう。

海外でSNSを用いたマーケティングをお考えの方はこちら

海外マーケティング支援をお探しの方はこちら

アプリを海外でプロモーションする際に考えておきたいこととは?

海外SNS運用をする際に知っておくべき海外企業のSNSマーケティング事例

この記事をシェアしよう!

Blog